研究者業績

牧 郁子

マキ イクコ  (Ikuko Maki)

基本情報

所属
大阪教育大学 総合教育系 教授
学位
修士(人間科学)(早稲田大学)
博士(人間科学)(早稲田大学)

研究者番号
70434545
J-GLOBAL ID
200901040113050446
researchmap会員ID
6000010904

論文

 24
  • 河村 茂雄, 田島 充士, 牧 郁子, 苅間澤 勇人, 熊谷 圭二郎, 横井 武志, 細川 克寿, 藤倉 憲一, 後藤 正樹, 坂本 靜泰
    61 314-328 2022年3月  査読有り
  • 井原啓裕, 牧郁子
    大阪教育大学紀要. 総合教育科学 70 1-14 2022年2月28日  査読有り
  • 河村 茂雄, 田島 充士, 牧 郁子, 高橋 幾, 長 しのぶ, 井原 啓裕, 富崎 直志, 藤倉 憲一
    教育心理学年報 60 216-227 2021年3月  査読有り
  • 上村 悠太, 牧 郁子
    大阪教育大学紀要総合教育科学 68 231-248 2020年2月  査読有り
  • 豊田弘司, 島宗理, 牧郁子, 深沢和彦, 大久保賢一, 松見淳子, 河村茂雄
    教育心理学年報 59 315-325 2019年9月  査読有り招待有り
  • 井原 啓裕, 牧 郁子
    大阪教育大学紀要. 人文社会科学・自然科学 66 99-110 2018年2月  
    近年,教師の年齢構成比の偏りなど複合的な要因から教師の指導実践の継承不全が示唆されている。そこで本研究では,継承されるべき指導実践(継承的指導実践)の共有が促進されるシステムを検討するために,指導実践の継承がうまく行っていない学校の特徴の分析を,野中・紺野(1999)による知識経営(Knowledge Management)における「場」の理論と,露口(2012)による学校組織モデルにおける「分散モデル」に依拠して行うことを目的とした。具体的には,教師における継承的指導実践尺度(井原・牧,2014)の総合得点が低かった中学校の主幹教諭と教師に面接を実施し,「場」の理論と分散モデルの観点を踏まえて分析した。その結果,教師間の交流を活性化させる管理職による組織マネジメントや,教師における学校運営への当事者意識を醸成するミドルリーダーを活用した「場」の創出が,継承的指導実践低群校では認められないことが示唆された。
  • 牧 郁子
    大阪教育大学紀要 第Ⅳ部門 教育科学 64(1) 217-229, 2015年9月  
    本研究は先行研究(牧,2011)で実証されたモデルをベースに,学年別無気力感モデルの検証を行った。その結果,3年生は随伴経験→コーピング・エフィカシー→無気力感というパスが認められたが,1・2年生ではコーピング・エフィカシーが直接無気力感に影響せず,思考の偏りを媒介して間接的にのみ影響を与えていた。また1・3年生では思考の偏り間の影響関係が勉強における偏った思考に収束して無気力感に影響していたが,2年生では思考の偏り間の影響関係が自己への偏った思考に収束して無気力感に影響するという違いが認められた。以上から,発達的・学年的要因を考慮した中学生における無気力感の予防・対処方法に関して議論がなされた。This study sought to investigate the protective and coping factors associated with a feeling of helplessness among junior high school students in terms of development and grade factors. Using data collected from three surveys, verified the helplessness model by three grades. The model of third grade confirmed the pass: contingent experiences (time 1) → coping efficacy (time 2) → helplessness (time 3). On the other hand, the model of first and second grade didn't demonstrate the direct effect from coping efficacy (time 2) to helplessness (time 3). In addition, the model of first and third grade demonstrated the pass: biased thoughts about teachers, peer relationships, and oneself (time 2) → biased thoughts about academic work (time 2) → helplessness (time 3). However in the model of second grade the direct effect to helplessness (time 3) was found to be biased thoughts about oneself. These results suggested the protective and coping factors associated with a feeling of helplessness were different among three grades because of development and grades factors.
  • 井戸本 陽, 牧 郁子
    大阪教育大学紀要第Ⅳ部門 教育科学 63(2) 101-116 2015年2月  
    近年,科学技術と社会問題の結びつきが示唆されており,技術的視点で社会問題に関心を持ち解決のために行動を起こす力を,中学生のうちから身につけさせておくことが重要であると考える。そこで本研究では,「自分は,周りの環境をより望ましい方向に変化させるために,発言や行動ができる」という社会的効力感について,中学生向けの尺度を作成し,その信頼性・妥当性を検討した。さらに,中学校技術科において授業実践を行い,その効果測定として社会的効力感を量的に検討した。研究1では,20項目の社会的効力感測定項目について,因子論的妥当性・内的整合性と構成概念妥当性を検討した。因子分析の結果,「個人的利益を含む社会的効力感」と「利他的な社会的効力感」の2因子が抽出され,中学生においては行為の性質ではなく利益の所在によって社会的効力感が機能することが示唆された。研究2では,中学校技術科において,子どもが植えたパンジーの花のプランターを駅に設置する授業実施した。授業前と授業後での比較検討を,t検定を用いて行ったところ,本授業での社会的効力感の向上効果は認められなかった。In recent years, technology and society have become closely intertwined. I believe that it is important to get students interested in social issues from a technological standpoint, and provide them with the skills to address these issues while they are still in junior high school. In this study, a scale was designed for junior high school students' social efficacy ─ the ability to speak out and take action to change one's surrounding environment in a positive way ─ and examined for its reliability and validity. Furthermore, students' social efficacy were measured quantitatively after they attended a practical training course of technology to test the effectiveness of the scale. In the first study, I considered the factorial validity, internal consistency, and framework validity of 20 social efficacy measurement categories. In the results of the factor analysis, two factors, "social efficacy including personal benefit" and "altruistic social efficacy" were extracted, suggesting that junior high school students' social efficacy are activated by gain, and not by the nature of the act itself. In the second study, students from the junior high school technology class used a planter to grow pansies in front of a local train station. A comparative review of social efficacy before and after the class activity (using a t-test) showed no improvement.
  • 井原 啓裕, 牧 郁子
    日本教育心理学会総会発表論文集 57 118-118 2015年  
  • 井原 啓裕, 牧 郁子
    日本教育心理学会総会発表論文集 56 165-165 2014年  
  • 井戸本 陽, 牧 郁子
    日本教育心理学会総会発表論文集 56 464-464 2014年  
  • 中村 祐次郎, 牧 郁子
    大阪教育大学紀要 第4部門 教育科学 61((2)) 163-176. 2013年2月  
    不適応状態の改善や精神的健康の維持に関する研究の中で,悲観的であるにも関わらず,適応的である人の存在が見いだされてきた。この存在は対処的悲観主義者と呼ばれ,様々な研究がされてきたが,特定の場面でのみの研究しかされてこなかった。そこで本研究では,一般的な場面での研究のために,Norem(1986)の尺度の日本語版を作成し,質問紙調査を行った。結果を検討したところ,まず精神的健康度について分散分析を行い,従来の研究と同様に,対処的悲観主義者・方略的楽観主義者が適応的であることが示された。また,気晴らしプロセスをパス解析し,気晴らしの結果として目標明確化することが,精神的健康度を高める要因になることが示唆された。Defensive pessimists, who recognize positive past experience but have low expectations for future outcomes, have been examined in recent studies. However, the majority of these studies were conducted in academic situations. In our study, we created a Japanese version of Norem's scale (1968) for general research purposes, then conducted a survey using this translated scale. We found that defensive pessimists and strategic optimists were adaptive, a result that was similar to previous studies. In addition, we also examined defensive pessimists' and strategic optimists' processes of distraction. The results suggested a positive effect due to the clarification of goals as a factor for improved mental health.
  • 牧 郁子
    児童心理 67((1)) 101-106 2013年1月  
  • 中村 祐次郎, 牧 郁子
    日本教育心理学会総会発表論文集 54 503-503 2012年  
  • 牧 郁子
    カウンセリング研究 44(2) 136-147 2011年6月  査読有り
    本研究では,時間的・性別要因を入れたモデルの検証を通じて,中学生における無気力感の予防・対処要因を検討することが目的であった。分析1では,3時点での調査をもとにモデル検証を行った。その結果,随伴経験(t1)がコーピング・エフィカシー(t2)を形成し無気力感(t3)を緩和するパスに加えて,非随伴経験(t1)が,教師・友人関係・自己への偏った思考(t2)を形成し,コーピング・エフィカシーの少なさの影響とともに勉強における偏った思考(t2)へと収斂し,無気力感(t3)へつながっている可能性が示された。続いて分析2では男女別の解析を行い,男女ともコーピング・エフィカシーと勉強における偏った思考とが無気力感へ直接作用しており,その対処要因として有効な可能性が示された。また,男子では友人関係における偏った思考が,女子では教師への偏った思考が高い間接効果を示し,勉強における偏った思考へと影響して,無気力感に間接的に作用していた。こうしたことから,男子は友人関係の改善が,女子では教師との信頼関係の構築が,無気力感の予防につながる可能性が示唆された。
  • 牧 郁子
    児童心理 65(3) 27-34 2011年1月  
  • 牧 郁子, 関口由香, 野村 忍, 根建金男
    カウンセリング研究 40(3) 244-256 2007年10月  査読有り
  • 牧 郁子, 関口由香, 根建金男
    カウンセリング研究 39(3) 181-191 2006年10月  査読有り
  • 牧 郁子, 関口由香, 根建金男
    職業能力開発総合大学校紀要 35(B) 23-31 2006年3月  査読有り
  • 牧 郁子
    早稲田大学 臨床心理学研究 5(1) 3-14 2006年2月  査読有り
  • 牧 郁子
    ソーシャルモティベーション研究誌 2 54-55 2003年12月  
  • 牧 郁子, 関口 由香, 野村 忍
    日本教育心理学会総会発表論文集 45 150-150 2003年  
  • 牧 郁子, 関口由香, 山田幸恵, 根建金男
    教育心理学研究 51(3) 298-307 2003年  査読有り

MISC

 14

書籍等出版物

 8

共同研究・競争的資金等の研究課題

 4