研究者業績

今枝 史雄

イマエダ フミオ  (Fumio Imaeda)

基本情報

所属
大阪教育大学 総合教育系 講師
学位
博士(教育学)(東京学芸大学)

連絡先
imaeda-f23cc.osaka-kyoiku.ac.jp
研究者番号
70824118
J-GLOBAL ID
201801001836947171
researchmap会員ID
B000290037

外部リンク

論文

 88
  • 井坂行男, 今枝史雄
    大阪教育大学 障害児教育研究紀要 46 135-150 2024年3月  最終著者
  • 今枝史雄, 都築桃, 金森裕治
    大阪教育大学 障害児教育研究紀要 46 91-106 2024年3月  筆頭著者
  • 正井隆晶, 今枝史雄
    大阪教育大学紀要 総合教育科学 72 315-333 2024年2月  査読有り
  • 高橋 登, 齋藤 直子, 佐久間 敦史, 今枝 史雄, 平賀 健太郎, 中山 あおい, 米澤 千昌, 吉田 茂孝, 八田 幸恵, 森本 和寿
    大阪教育大学紀要. 総合教育科学 72 279-304 2024年2月  査読有り
    type:Article 2022年4月に教員養成フラッグシップ大学に指定されたことに伴い,大阪教育大学では先導的・革新的な教員養成カリキュラム・教職科目の研究・開発が求められている。本学が掲げるテーマは「ダイバーシティ大阪の諸課題に応え,学習者の学びに寄り添う教師の育成」であり,本プロジェクトでは,プロジェクトメンバーの専門領域の観点から,本学のフラッグシップ構想,とりわけダイバーシティ科目群について,国内外の状況をふまえながら,その方向性と課題を明らかにすることを目的として検討を進めてきた。本稿では,最初に人権教育,インクルーシブ教育,外国にルーツのある子どもの教育の3領域について,関連領域の教員による報告に基づいて,日本および大阪の現状と課題について検討した。つぎに,それをふまえた上で,対話的な学びの観点から見たダイバーシティ科目の授業の在り方・評価の在り方について検討を行ったうえで,「ダイバーシティ大阪」の諸課題に取り組む上で必要とされる,教員を目指す学生に対して学部段階で身に付けてほしい資質・能力について提言を行った。 Having received the designation of a “Flagship University for Teacher Training" in April 2022, Osaka Kyoiku University (OKU) is turning its attention to researching and developing pioneering and innovative teacher training curricula and teaching courses. The theme for OKU is “Educating Teachers Who Respond to the Various Challenges of `Diversity Osaka' and Support Learners' Learning." In this project, we have been examining the direction and issues of the flagship concept of the university, especially the development of diversity-related courses, in relation to the project members' specialized fields while taking the state of affairs in Japan and overseas into consideration as well. This paper first examines the current situation and issues in Japan, especially in Osaka, drawing on reports from three related fields: human rights education, inclusive education, and education for foreign children. From this, we discussed the way that diversity-related courses should be taught and evaluated in relation to the perspective of active learning and dialogic learning, proposing the qualities and abilities that students who intend to become teachers should acquire while at the undergraduate level.
  • 宮本直美, 今枝史雄
    大阪千代田短期大学紀要 (53) 57-70 2023年12月  最終著者
  • 花田知恵, 今枝史雄, 吉原和音, 古谷晃一郎
    学校紀要(大阪教育大学附属特別支援学校) 2 45-50 2023年3月  最終著者責任著者
  • 迫田真喜, 今枝史雄
    学校紀要(大阪教育大学附属特別支援学校) 2 68-73 2023年3月  最終著者責任著者
  • 黒川洋平, 谷川明香, 東 耕平, 岩本京秀, 藤川一輝, 今枝史雄
    大阪教育大学 障害児教育研究紀要 (45) 1-12 2023年3月  最終著者責任著者
  • 黒川洋平, 谷川明香, 東耕平, 岩本京秀, 今枝史雄
    大阪教育大学紀要 総合教育科学 71 21-34 2023年2月  査読有り最終著者責任著者
  • 今枝史雄, 山内由稀
    大阪教育大学 障害児教育研究紀要 (44) 1-14 2022年3月  筆頭著者
  • 井坂行男, 今枝史雄
    大阪教育大学 障害児教育研究紀要 (44) 117-134 2022年3月  最終著者
  • 井坂行男, 今枝史雄
    大阪教育大学 障害児教育研究紀要 (43) 131-144 2021年3月  最終著者
  • 黒川洋平, 谷川明香, 東耕平, 松本康志, 今枝史雄
    大阪教育大学 障害児教育研究紀要 (43) 41-60 2021年3月  責任著者
  • 清水貴美子, 今枝史雄
    大阪教育大学 障害児教育研究紀要 (43) 61-76 2021年3月  責任著者
  • 金森 裕治, 井阪 幸恵, 今枝 史雄, 楠 敬太
    大阪教育大学紀要. 総合教育科学 69 49-62 2021年2月28日  
    type:Article 本研究では,小学校に在籍する読み書きに困難のある児童に対して, 2年半にわたりマルチメディアDAISY教科書を活用した学習支援を実施した事例を取り上げる。対象児童の読みの正確性・流暢性および視機能の変容を通して,マルチメディアDAISY教科書を活用した学習支援の効果を明らかにすることを目的とした。対象となったのは通級指導教室で指導を受ける読みに困難のある児童1名であり,アセスメントとして,STRAW-Rの音読の正確性と流暢性,音読および視線追尾検査を実施することで読字能力の変容を明らかにした。2年半にわたり,マルチメディアDAISY教科書等を活用して学習支援を行った結果,行動観察による学習態度だけでなく,全てのアセスメントで変容が見られた。特に,音読の流暢性,音読のパフォーマンススコアが向上し,1文字あたりの停留点は大幅に減少した。音読の流暢性の変化は,音韻処理能力の向上が,音読のパフォーマンススコアの変化はマルチメディアDAISY教科書と併用して実施していたビジョントレーニング,認知作業トレーニングが影響していることが示唆された。よって,マルチメディアDAISY教科書等を活用した学習支援の有効性が示唆された。今後は,読みに困難のある児童生徒に対してマルチメディアDAISY教科書を長期的に活用することを通して,教科書の効果的な活用方法をさらに積み上げていく必要がある。 In this study, a case is examined in which the learning support using Multimedia DAISY textbooks was provided over two and a half years to an elementally school child with reading difficulties. This study aimed to reveal the effectiveness of the learning support using Multimedia DAISY textbooks through the transformation of child's reading accuracy and fluency and visual performance. Target child to this study was a one with reading difficulties who was learning resource rooms. The changes in her abilities to read were clarified through the assessments of the reading accuracy and fluency from a STRAW-R and oral reading and eye-tracking tests. The learning support using Multimedia DAISY textbooks and provided over two and a half years revealed changes not only in the learning attitude of target child but also in all the assessments. Especially, scores given on the reading fluency and oral reading performance improved whereas her fixation point per word decreased substantially. It was suggested that the reading fluency was influenced by the improvement in her abilities to deal with phonological information and improvement of the performance score for her oral reading was affected by a vision training program and a cognitive training program used concurrently with the Multimedia DAISY textbooks. Therefore, the effectiveness of the learning support using Multimedia DAISY textbooks was suggested. In the future, it will be necessary to go forward to further accumulate the methods to effectively use textbooks through secularly using the Multimedia DAISY textbooks for children with reading difficulties.
  • 宮本直美, 今枝史雄
    大阪教育大学紀要 総合教育科学 69 77-92 2021年2月  査読有り責任著者
  • 金森裕治, 井阪幸恵, 今枝史雄, 楠敬太
    大阪教育大学紀要 総合教育科学 69 63-76 2021年2月  査読有り責任著者
  • 今枝史雄, 佐藤麗奈, 菅野敦
    大阪教育大学紀要 総合教育科学 69 49-62 2021年2月  査読有り筆頭著者
  • 宮本直美, 今枝史雄
    乳幼児教育・保育者養成研究 (1) 35-46 2020年11月  査読有り責任著者
  • 井坂行男,今枝史雄
    障害児教育研究紀要 (42) 1-14 2020年3月  最終著者
  • 片山陽子,今枝史雄
    障害児教育研究紀要 (42) 69-80 2020年3月  最終著者
  • 金森裕治, 井阪幸恵, 今枝史雄, 楠敬太
    大阪教育大学紀要 総合教育科学 68 109-122 2020年2月  査読有り
    本研究では,小学校に在籍する読み書きに困難のある児童に対して,マルチメディアDAISY教材を活用した事例を取り上げた。活用するマルチメディアDAISY教材はSTRAW-Rといった読みに関するアセスメントを基に,機能の変更・調整を行った。活用前後に行う読みに関わるアセスメントや学習態度の変化を見ることで,アセスメントに基づくマルチメディアDAISY教材の活用の効果を検証することを目的とした。結果,対象児童の実態に応じたマルチメディアDAISY教材を活用することで,読みの流暢性の向上と学習態度の変容が見られた。よって,アセスメントに基づきマルチメディアDAISY教材の機能を調整し,活用することは,読み書きに困難のある児童の合理的配慮になるとともに,読み能力の向上につながることが示唆された。今後は,マルチメディアDAISY教材の活用が学習態度の変容にどのように影響するか,客観的指標をもって明らかにする必要がある。
  • 今枝 史雄
    大阪教育大学紀要 総合教育科学 68 39-52 2020年2月  査読有り
  • 今枝史雄,岡野維新
    発達障害研究 41(4) 326-330 2020年2月  招待有り筆頭著者
  • 松本咲子, 今枝史雄, 菅野敦
    発達障害支援システム学研究 18(2) 199-206 2019年12月  査読有り
  • 竹井卓也・今枝史雄
    発達障害支援システム学研究 18(2) 109-114 2019年12月  招待有り
  • 今枝 史雄
    発達障害支援システム学研究 = Japanese journal on the study of support system for developmental disabilities 18(1) 11-18 2019年8月  招待有り
  • 金森 裕治, 楠 敬太, 今枝 史雄, 野村 昭仁
    豊かな高齢社会の探究 調査研究報告書 27 16p 2019年7月  
  • 今枝 史雄, 菅野 敦, IMAEDA Fumio, KANNO Atsushi, 今枝 史雄, 菅野 敦, 教育実践研究支援センター, IMAEDA Fumio(Osaka, Kyoiku University, KANNO Atsushi(Tokyo, Gakugei Univ
    東京学芸大学紀要. 総合教育科学系 = Bulletin of Tokyo Gakugei University 70(2) 167-176 2019年2月  
  • 今枝 史雄
    大阪教育大学紀要. 総合教育科学 = Memoirs of Osaka Kyoiku University 67 33-38 2019年2月  
    本研究では,DN-CASプランニング課題を実施し,成人期知的障害者のモニタリング機能と知的発達との関連を明らかにすることを通して,成人期知的障害者の自己決定に関わる指導・支援に対する基礎資料を得ることを目的とした。成人期知的障害者50名を対象に,DN-CASプランニング課題の3つの下位検査に含まれる「方略評価チェックリスト」を用いて,「(検査者の)観察」と「(被検査者=対象者の)報告」の一致率を算出し,MAとの相関関係を明らかにした。結果,方略一致率の平均はMA6歳台からMA7歳台にかけて約5倍に上昇し,MA9歳台では100%となった。定型発達者の自己モニタリングに関連するメタ認知は5歳から6歳にかけて発達するとされており,本研究の結果とほぼ一致していた。今後は,MA6歳台以下の知的障害者に対して,学習課題や日常生活での事象を通して,自己決定のプロセスごとの活動を可視化・焦点化した上で,知的障害者が選択までのプロセスを説明できるか検討していく必要がある。
  • 眞渕 俊輔, 今枝 史雄, 金森 裕治
    大阪教育大学紀要. 総合教育科学 = Memoirs of Osaka Kyoiku University 67 109-127 2019年2月  
    本研究では,2006年度から2008年度にかけて,柘植らが行った「特別支援教育コーディネーター全国悉皆調査」を参考に,筆者が「校内支援体制調査」を行い,その結果をもとに,小学校が抱える現状や課題を洗い出し,より良い校内支援体制を今後どのように構築すべきかについて検討を行うことを目的とした。その結果,地域の実態に応じた様々な工夫や取り組みを行っている学校が増えている反面,「校内支援体制の構築」,「教員間の共通理解」等が十分でないという課題は依然として存在している実態が明らかとなり,特別支援教育コーディネーターに関しては,多忙化が大きな課題として挙げられた。今後の展望として,管理職のリーダーシップの下,職員間の連携を軸とした「学校全体としての取り組み」,「関係機関との連携」,「地域のクラスターの活用」等が挙げられる。
  • 佐藤麗奈, 今枝史雄, 菅野敦
    東京学芸大学教育実践研究支援センター紀要 14 99-108 2018年3月  
  • 佐藤 麗奈, 今枝 史雄, 菅野 敦, Rena SATO, Fumio IMAEDA, Atsushi KANNO, 佐藤 麗奈, 院, 教育, 今枝 史雄, 学院, 連合学校教育学研, 科, 菅野 敦, 教育実践研究支援センター, Rena SATO(Graduate School of, Education Tokyo, Gakugei University, Fumio IMAEDA(Doctoral, Course The, United, Graduate School of, Education Tokyo, Gakugei University, Atsushi KANNO(Tokyo, Gakugei Univ
    東京学芸大学紀要. 総合教育科学系 69(2) 463-475 2018年2月  
  • 今枝 史雄, 菅野 敦, Fumio IMAEDA, Atsushi KANNO, 今枝 史雄, 学院, 連合学校教育学研, 科, 菅野 敦, 教育実践研究支援センター, Fumio IMAEDA(Doctoral, Course The, United, Graduate School of, Education Tokyo, Gakugei University, Atsushi KANNO(Tokyo, Gakugei Univ
    東京学芸大学紀要. 総合教育科学系 69(2) 453-462 2018年2月  
  • 今枝 史雄, 菅野 敦
    発達障害支援システム学研究 = Japanese journal on the study of support system for developmental disabilities 16(2) 89-96 2017年12月  査読有り
  • 今枝 史雄, 菅野 敦
    東京学芸大学教育実践研究支援センター紀要 13 111-119 2017年3月  
  • 竹井 卓也, 今枝 史雄, 烏雲畢力格, 菅野 敦
    東京学芸大学紀要. 総合教育科学系 68(2) 469-478 2017年2月  
  • 今枝 史雄, 菅野 敦
    東京学芸大学紀要. 総合教育科学系 68(2) 441-452 2017年2月  
  • 楠 敬太, 松久 眞実, 金森 裕治, 今枝 史雄
    大阪教育大学紀要. 第4部門, 教育科学 = Memoirs of Osaka Kyoiku University 65(2) 61-78 2017年2月  
    本研究では,高等教育機関における就労支援プログラムの作成に向けて,質問紙調査を通して,高等教育機関と就労移行支援事業所とで発達障害のある学生に望まれる就労スキルに関する意識の差を明らかにすることを目的とした。その結果,「ほとんどの項目で平均点3点以上となった。ほとんどの項目で重要になってくるとわかったため,今回のアンケートを見直し,大学や就労移行支援事業所の就労支援の実態や意識に関してさらに詳細に調査することが求められる。また,「積極性」,「規則正しい生活」,「あいさつ」,「就労意欲」の項目に関しては,就労移行支援事業所の方が重要視していることが明らかになった。そのため,今後は,以上の項目を重要視しながら就労支援プログラムを作成することが求められ,その有効性を検証することが課題となる。The purpose of this study was, for the designing of an employment support program in higher education institutions, to identify a perception gap between higher education institutions and handicapped person's transition support for employment offices regarding work skills required for students with developmental disabilities through a paper-based questionnaire survey. The results revealed that the mean score for most items was three points or higher. Because the importance for most of the items was shown, it is desirable to revise the questionnaire and investigate in further detail the actual conditions and awareness of employment support in universities and career transition support offices. As a result, it was found out that handicapped person's transition support for employment offices attached a higher value on the items which are "Positive Attitudes", "Well-regulated Life Style", "Greetings" and "Willingness to Work". Based on the above, from now on, it is necessary to design the employment support program with putting much importance on the said items, and another task to be done is to verify its effectiveness.
  • 岐津 沙織, 今枝 史雄, 金森 裕治
    大阪教育大学紀要. 第4部門, 教育科学 = Memoirs of Osaka Kyoiku University 65(2) 45-59 2017年2月  
    本研究では,教員への質問紙調査を通して,知的障がい特別支援学校における教員の専門性及びそれらの維持・継承に向けた取り組みの実態を明らかにすることを目的とした。結果,知的障がい従事年数別で見てみると,どの年数の教員も「知的障がい児の発達と障がい特性理解」「TTによる役割分担,連携協力」「保護者との連携協力」の選択率が高かった。経験学部別で見てみると,高等部単独校(高等支援学校)は他の学部と比較し,従事年数が長い教員が重要視する傾向のある「アセスメント結果を生かした指導目標や手だての立案」などの選択率が高かった。今後の課題としては,こうした知的障がい教育の専門性及びその維持・継承に向けた取り組みの実態を基に,具体的な支援方策を提案していくことが挙げられる。また,今後増加傾向のある高等部単独校(高等支援学校)に関しても,専門性を確保する方策を検討していかなければならないと言える。This study clarified teacher's specialties of education for students with intellectual disabilities, and the condition about maintenance and inheritance of them based on a questionnaire survey. As the results, in the engage life, any number of years of teachers had higher selectivity of "Understanding of development and characters for students with intellectual disabilities" "Roles and cooperation by team teaching" "Cooperation with parents". In the experience school section, teachers of special needs education school with only high school section tended to select "Planning of guidance targets and support method utilizing the assessment." compared to other school section. Teachers who have worked long tend to select its question. In the future, we will propose specific support measures based on the results of this study, and consider measures to ensure specialties even in special needs education school with only high school section.
  • 西田 福美, 金森 裕治, 今枝 史雄, 楠 敬太
    大阪教育大学紀要. 第4部門, 教育科学 = Memoirs of Osaka Kyoiku University 65(2) 93-111 2017年2月  
    本研究では,大学において,知的障害のある児童1名に対して,合理的配慮の観点に基づき,対象児童の実態に応じたマルチメディアデイジー教材の製作・活用を個別指導の形態で行い,取り組みの様子及び読み能力の変容を通して,マルチメディアデイジー教材の効果の検証を行うことを目的とした。その結果,保護者・本人との合意形成を基本として,マルチメディアデイジー教材の特徴を生かした「教材の確保」,柔軟な学習過程における学習内容の「変更・調整」等の合理的配慮を提供することができた。また,対象児童は徐々に読みに集中し,読み方にも抑揚がつき,主体的に活動に取り組めるようになった。今後の課題として,(1)継続的に合理的配慮を行うこと,(2)読み能力の向上から意味理解及び書き能力の向上との関連性を明らかにすること,(3)製作方法の簡易化と製作者の確保,(4)他教科での有効性の検証,(5)取り組みの様子の客観的な検証方法等が挙げられる。This study was conducted on a child with intellectual disabilities where Multi-media DAISY textbook was produced and utilized within the university based on the viewpoint of reasonable accommodation with consideration of its child. The purpose of the study was to verify the effects of Multi-media DAISY textbook by observing changes in reading abilities as well as motivation and efforts of the child. As a result, we were able to take reasonable steps such as ensuring teaching materials that leverage the features of Multi-media DAISY textbook and changing/adjusting the learning content for flexible learning processes based on consensus building through discussions with the learner and her parents. The target child gradually began to concentrate on reading, demonstrated improved inflection and intonation when reading out loud, and began to engage in activities proactively. The challenges ahead include the following: 1) to provide reasonable accommodation continuously, 2) to clarify the relationship between improvement of reading abilities and Comprehension of sentence / improvement of writing abilities, 3) to be simplified of production methods of Multi-media DAISY textbook and to ensure of producers, 4) to verify of the effectiveness in other subjects, and 5) to use of objective verification methods of the state of these efforts.
  • 髙嶋 麻乃, 今枝 史雄, 松久 眞実, 金森 裕治
    大阪教育大学紀要. 第4部門, 教育科学 = Memoirs of Osaka Kyoiku University 65(2) 79-91 2017年2月  
    本研究は,公立の小中学校との比較を通して,私立小中学校における視覚障害理解教育の実施状況の特徴について明らかにすることを目的とした。結果,公立小学校と比較して,私立小学校では, (1)「障害シミュレーション体験」を実施する割合が少ないこと, (2)道徳で実施する割合が高いこと, (3)短時間で実施している割合が高いことなどが明らかになった。公立中学校と比較して,私立中学校では, (1)公立中学校と同じく,学習内容として「障害シミュレーション体験」を実施する割合が高いこと, (2)特別活動で実施する割合が高いこと, (3)公立中学校と同じく,短時間で実施している割合が高いことなどが明らかになった。また,私立小中学校共通の特徴として,全学年で実施している割合が高いことが分かった。今後の課題として,実施状況の各項目の関係性を分析していくことが必要である。また,私立小学校,公立・私立中学校では,実施時間数が短い傾向にあるため,継続的・系統的な視覚障害理解教育プログラムの検討が挙げられる。This study clarified characteristics of the condition about education of understanding for visually impairment in private elementary and junior high schools through the comparison of public elementary and junior high schools. As the results, private elementary schools had the following three characteristics. First, the proportion of implementing "the disability simulations" was low. Secondly, most schools practiced in the class of morality. Thirdly, most schools practiced in a short time. Private junior high schools also had the following three characteristics. First, most schools implemented "the disability simulations" the same as public junior high schools. Secondly, most schools practiced in Special Activities. Thirdly, most schools practiced in a short time the same as public junior high schools. Also, most both private elementary and junior high schools practiced in the all grade. In the future, it is necessity to analyzing the relationship of the content to each other relating to the implementation. And, we will make continuous and systematic education program of understanding of visually impairment.
  • 今枝 史雄, 菅野 敦
    特殊教育学研究 = The Japanese journal of special education 54(3) 145-155 2016年10月  査読有り
  • 小林 智志, 梁 真規, 今枝 史雄, 楠 敬太, 金森 裕治
    大阪教育大学紀要. 第4部門, 教育科学 = Memoirs of Osaka Kyoiku University 65(1) 47-59 2016年9月  
    本研究では,授業前後に児童に実施したアンケート及び授業後の児童の「感想文」の分析を通して,知的障害理解教育プログラムの効果の検証を行うことを目的とした。結果,プログラムの実施を通して,1児童が授業前より知的障害について知りたいという意識が高まったこと,2肯定的なイメージをもつ児童が多かったことなどが明らかとなった。また,知的障害者と共同で作品を制作する交流及び共同学習が有効的であったことを踏まえ,知的障害理解教育プログラムでは,事前学習,交流及び共同学習,事後学習の連続性を意識して展開することが示唆された。今後は,系統的な障害理解教育プログラムの開発に向け,知的障害に限定することのない,障害理解教育プログラムの実施及びその検証を継続して行うことなどが求められる。This study was verified the effect of the educational program of understanding for intellectual disabilities through the analysis of the questionnaire and "written description of one's impressions". As a result, it was found that the child has been growing awareness that you want to know from the previous class, and that children had a positive image about intellectual disabilities. In addition, given that exchange and collaborative learning to produce the work in collaboration with intellectual disabilities was effective, it was suggested that important to be expand continuity of prior learning, exchange and collaborative learning, post-learning in the education program of understanding for intellectual disabilities. In the future, we will go to continue the implementation and verification of educational program of understanding for disabilities, not be limited to intellectual disabilities for the development of systematic educational program of understanding for intellectual disabilities.
  • 金森 裕治, 赤瀬 瞳, 磯口 多恵子, 芳倉 優富子, 宮本 直美, 今枝 史雄, 楠 敬太
    大阪教育大学紀要. 第4部門, 教育科学 = Memoirs of Osaka Kyoiku University 65(1) 35-46 2016年9月  
    本研究では,読み書きに困難のある児童への合理的配慮として取り組んだ社会科副読本のマルチメディアデイジー化及び活用を報告した。報告を通して,マルチメディアデイジー図書の製作・提供に関する今後の展望を行うことを目的とした。報告を踏まえ,教科書製作ボランティア団体と教員等が連携して製作することが,読み書きに困難のある児童の実態に応じた教材の提供につながった。また,マルチメディアデイジー化した社会科副読本の活用は,読み書きに困難のある児童にとって,社会科の内容理解の促進に関係することが示唆された。今後は,教育委員会と学校等が連携して教材の製作システムを確立していくこと,読み書きに困難のある児童の学習特性や要望を製作する教材に反映させることなどが望まれる。This study was reported production and application of multimedia DAISY social studies side reader based on reasonable accommodation to students with difficulties of reading and writing. Based on reports, we thought that will lead to the provision of teaching materials in accordance with students with a difficulties of reading and writing in collaboration with "Textbook Production Volunteer Organizations" and teachers. And, It has been suggested that the relationship to the promotion of understanding about social studies though application of multimedia DAISY social studies side reader for students with a difficulties of reading and writing. In the future, it is desirable to establish a teaching material production system in collaboration with Board of Education and schools, and product a teaching material reflected learning characteristics and needs of students with difficulties of reading and writing.
  • 金森 裕治, 今枝 史雄, 楠 敬太
    ろう教育科学 : 聴覚障害児教育とその関連領域 = Soundless world : the Japanese journal of research on the deaf 58(2) 55-69 2016年7月  査読有り
  • 今枝 史雄, 菅野 敦
    発達障害支援システム学研究 = Japanese journal on the study of support system for developmental disabilities 15(1) 33-40 2016年7月  査読有り
  • 金森 裕治, 今枝 史雄, 楠 敬太
    ろう教育科学 58(1) 13-23 2016年5月  査読有り

書籍等出版物

 6

講演・口頭発表等

 221

担当経験のある科目(授業)

 29

共同研究・競争的資金等の研究課題

 24

社会貢献活動

 101

メディア報道

 1