研究者業績

寺嶋 浩介

テラシマ コウスケ  (Kosuke Terashima)

基本情報

所属
大阪教育大学 総合教育系 教授
学位
博士(情報学)(関西大学)

連絡先
kosteracc.osaka-kyoiku.ac.jp
J-GLOBAL ID
201101096256388212
researchmap会員ID
B000005067

外部リンク

大阪教育大学・総合教育系・教授。 関西大学大学院総合情報学研究科を修了後,京都外国語大学,長崎大学での勤務を経て,2015年1月より大阪教育大学准教授,2023年より現職。専門分野は教育工学(特に教師教育,メディア教育)。テーマとしては,教師のICT活用指導力の育成,教員研修のデザインと評価に興味がある。 日本教育メディア学会副会長,日本教育工学会理事,日本教育工学協会常任理事。主な著書に『教育工学アプローチによる教師教育』『初等中等教育におけるICT活用』(ミネルヴァ書房,共編著),『タブレット端末で実現する協働的な学び』(フォーラム・A,共編著)がある。2009年日本教育工学会研究奨励賞,2019年日本教育工学会論文賞,2019年教職員支援機構第2回NITS大賞審査委員特別賞(事業担当者として)受賞。


論文

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  • 中橋 雄, 佐藤 幸江, 寺嶋 浩介, 中川 一史
    教育メディア研究 17(2) 41-51 2011年  査読有り
    本研究の目的は,普通教室において電子黒板の機能を「使える環境」と「使えない環境」で,同じ教師が,同じ国語の学習内容を教えた場合,(1)学習者の知識理解に差が生じるか,(2)どのような場面で電子黒板が活用されたか,(3)電子黒板が活用された場面では,どのような教師の指導があったのかを明らかにすることである。調査の結果,(1)電子黒板を使ったクラスは,使わなかったクラスよりも知識理解を確認するテストの平均点が高かった。それは,単に電子黒板が導入されただけで生じた差というよりも,授業において,(2)「キーセンテンスに線を引く」「学習者が書きこんで発表する」「言葉と言葉の関係を図示する」場面で電子黒板が活用され,(3)「題材に集中させる」「問いに集中させる」「考える手がかりを示す」「これから行う活動をイメージさせる」「学習者同士の考えをつなぐ」といった教師の指導があったからこそ生じた差であると考えられる。
  • NAKAHASHI Yu, TERASHIMA Kosuke, NAKAGAWA Hitoshi, OTA Izumi
    Educational technology research 33(1) 155-165 2010年  
    The purpose of this study is to examine the interactions in the learning activity of learners that make presentations using the interactive whiteboard, and to construct a model for instructional strategies adopted by teachers to promote thinking and dialogue among learners. Through a field research by videotaping the learning scene, we conducted an analysis of the speeches and behaviours of the learners and teachers. As a result, several categories of teachers' instructional strategies have been formed; Set up a framework for dialogue; Instruct an explanatory method; Demonstrate a model; Respond to the student's explanation; and Ask questions that promote thinking. Among the components that constitute these categories, we identified some phenomena accompanying characteristic conducts and actions in leveraging the use of the interactive whiteboard: Prepare (=capture/enlarge) the display screen; Advise them to write in explanatory notes; Advise them on the usage of the marks and signs; Change colours for them to make a comparison; Instruct them to save the written-in notes; Demonstrate model standing positions; and Demonstrate model motions and gestures.
  • Kosuke Terashima, Takako Koshimizu, Takashi Fujiki
    International Journal for Educational Media and Technology 4(1) 13-20 2010年  査読有り
  • 倉田 伸, 藤木 卓, 寺嶋 浩介
    日本教育工学会論文誌 33 13-16 2009年12月20日  査読有り
    情報モラル(倫理)の指導において,取り上げる問題場面(問題文自体)を学習者に作成させることにより学習内容と日常の体験を関連させることができる作問演習に注目した.作問演習方法として題材法,訂正法,類題法に焦点をあて,平嶋(2005)の作問理論を元に問題を構成して授業実践を試行した.その結果,作問演習による学習は通常の問題解決による学習に対し効果的な学習が可能であること,また訂正法による指導は難易度が高い問題に対し効果的であることが分かった.
  • 藤木 卓, 寺嶋 浩介, 平岡 賢治, 村田 義幸, 中村 千秋
    日本教育工学会論文誌 33 21-24 2009年12月20日  査読有り
    本研究では,教員免許更新のための遠隔講習開設検討の基礎資料とするために,離島部と都市部をテレビ会議で結ぶ遠隔講習を試行し,遠隔教育理論である相互対話距離について検討した.その結果,相互対話距離に直接関係する項目において,実施した4講習のうちの1講習で対面講習の評価が遠隔講習を上回った.その要因には,会場間での講師活動の差の影響が示唆された.また,テレビ会議環境のうち,資料同期ツールが高い評価を得た.
  • 小清水 貴子, 藤木 卓, 寺嶋 浩介, 織田 芳人, 藤本 登, 西田 治, 園屋 高志, 米盛 徳市, 仲間 正浩
    日本教育工学会論文誌 33 137-140 2009年12月20日  査読有り
    離島教育におけるICT活用の特徴として,子どもたちに多様な教育機会を保障することがあげられる.しかし,離島の教師は,他の教師とコミュニケーションを取る機会が少ない.そこで,本研究では,離島の教員を対象としたICT活用指導力の向上を目指す教員研修において,他者との共同を設計要件に加えた研修を実施し,その評価を行った.その結果,ICT活用の意義に対する理解や,ICT活用に対する意欲の高まりが見られた.
  • 寺嶋 浩介, 中川 一史
    日本教育工学会論文誌 32(3) 333-338 2008年12月20日  査読有り
    本研究では,静止画像データベースシステムを利用した授業の特徴を明らかにすることを目的とし,事例分析と教師へのインタビューを実施した.その結果,(1)利用校では「教師による教材の利用」が非利用校に比べて少なく,「児童による資料作成」は多いこと,(2)利用校の教師は,「多様な評価活動を実施できる」「教師による児童の理解が進む」「児童自身に変化が見られるようになる」「教材や学習資料の活用と管理を行いやすい」ことを実感していることがわかった.以上から,授業の特徴を「評価活動を促進できる」「児童間のコミュニケーションを重視する場面を取り入れやすい」「児童個人の活動を重視した学習場面を提供しやすい」とまとめた.
  • 森田 裕介, 藤木 卓, 寺嶋 浩介
    日本教育工学会論文誌 32 25-28 2008年12月20日  査読有り
    本研究では,遠隔講義での利用を想定し,見やすい二眼式立体映像教材を作成するための方法について検討を行った.まず,提示装置の特性を明らかにするため,立体映像撮影装置のレンズの光軸交点までの距離と,オブジェクトの提示位置に着目し,立体感と見やすさに関する調査を行った.次に,講師がオブジェクトを提示する場面に着目し,立体映像教材を試作して立体感と見やすさの観点から主観的評価を行った.結果から,立体感が得られてかつ見やすい立体映像を作成するには,提示物と背景画像間の距離に配慮する必要があることが示唆された.
  • 寺嶋 浩介, 藤本 登, 藤木 卓, 林 朋美
    日本教育工学会論文誌 32 33-36 2008年12月20日  査読有り
    本研究においては,離島に所在するへき地校での地域理解・参加を重視した教員養成プログラムを実施し,その評価を行うことを目的とした.学生20名を対象に,実施前後の連想調査と学生の事後の自由記述を分析した結果,以下のことがわかった.●刺激語「教師」および「地域」において実施前後の連関が見られた一方,刺激語「学校」および「子ども」においては調査前後の連関がみられなかった.●80%以上の学生が「学んだこと」として「子どもを取り巻く環境」「地域と学校のかかわり」「地域の実情」に言及していた.一方,「子どもの特徴」や,「教師の職務」,「学習指導」に対して言及している学生は,それに比べた割合としては少なかった.
  • 藤木 卓, 左座 智弘, 寺嶋 浩介
    日本教育工学会論文誌 32 157-160 2008年12月20日  査読有り
    本研究では,VR教材を遠隔授業において活用することを前提に,VR映像と講師映像をクロマキー合成した合成映像と非合成映像の与える印象の違いを,大学生を対象とした主観評価実験により明らかにした.その結果,分り易さ,興味関心,提示効果のカテゴリーにおいて,合成映像は非合成映像より高い評価を示した.一方,身体ストレスのカテゴリにおいては,合成,非合成の映像の差は確認できなかった.また,自由記述の結果からも,合成映像が非合成映像より一体感があることを裏付けるデータが得られた.
  • 寺嶋 浩介, 関山 徹, 藤木 卓, 園屋 高志, 森田 裕介
    日本教育工学会論文誌 32(2) 197-204 2008年10月20日  査読有り
    本研究は,へき地・離島地区の教師によるコンピュータとテレビ会議の利活用の意識と実態を,都市部の教師との比較を通して明らかにすることが目的である.具体的には(1)授業内外でのコンピュータ活用の実態,(2)テレビ会議利用の実態とそのニーズ,について,へき地・離島地区と都市部の教師と比較した.結果として,コンピュータ利用については学校でも授業外においては,利用に差が見られないが,授業においては,教材提示,情報検索や表現上の道具として子どもに利用させる場面において,へき地・離島地区の教師のほうが都市部の教師よりもよく利用していることがわかった.また,テレビ会議の利用経験についての差は見られなかったが,へき地・離島地区の教師のほうが都市部の教師よりも肯定的な評価をしており,特に総合的な学習の時間や離れた学校との共同学習,職員研修や他校の教師との打ち合わせおいて,より活用したいと考えていることがわかった.
  • 藤木 卓, 寺嶋 浩介, 園屋 高志, 米盛 徳市, 仲間 正浩, 森田 裕介, 関山 徹
    日本教育工学会論文誌 31 137-140 2008年2月10日  査読有り
    本研究の目的は,長崎,鹿児島,沖縄の三大学教育学部が連携して実践した,ICTを活用した離島の複式学級における遠隔共同学習の成果と問題点を明らかにすることである.結果としては,複式学級の壁を超える児童の比較思考を可能にしたこと,教師に遠隔共同学習の成功経験を提供できたこと,USBカメラによる簡素なビデオ会議システムの活用で効果的な遠隔共同学習が実現できたこと,学習を円滑に進めるための約束事の検討が必要であること,円滑なコミュニケーションのためのシステム環境の検討が必要であることを明らかにした.
  • Yusuke Morita, Takashi Fujiki, Kosuke Terashima
    Proceedings - ICCE 2008: 16th International Conference on Computers in Education 411-418 2008年  査読有り
    In this paper, samples of 3D video contents for e-learning were produced and were evaluated in terms of both "sense of three-dimensionality" and "ease of viewing." The results suggested that a scene which both the teacher and learning objects appeared together in the movies, where the camera-object distance was 1.0 m, enabled the production of 3D video instructional materials having a good "sense of three-dimensionality." In addition, the results demonstrated that the appearance on the screen of a teacher with the learning objects made instructional videos easier to view, as compared with the case where the teacher didn't appear.
  • 森田 裕介, 藤木 卓, 寺嶋 浩介
    電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 107(391) 47-50 2007年12月8日  
    本研究では,提示ディスプレイを後方投影式の偏光スクリーンに限定し,効果的な二眼式立体映像教材作成のための基礎的な調査を行った.まず,提示装置の特性を明らかにするため,クロスポイントとオブジェクトの提示位置をパラメータとして立体感と見やすさについて調査を行った.次に,講師がオブジェクトを提示する場面に着目し,立体映像教材を試作した.そして,立体感と見やすさの観点から評価を行った,実験の結果から,立体感得られかつ見やすいパラメータの設定や講師とオブジェクトの関係を示した.
  • 藤木 卓, 森田 裕介, 寺嶋 浩介, 柳生 大輔, 竹田 仰, 相原 玲二, 近堂 徹
    電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 107(391) 57-62 2007年12月8日  
    本研究では,学習者が能動的に空間内を探索しながら科学技術的観点から学習を進めることができる原爆を題材としたVR教材の開発と,それを遠隔地に伝送する遠隔VR伝送システム及び立体視により遠隔地との対話を可能にする遠隔立体視対話システムの開発に関する全体構想について述べた。また,それらを用いた学習の例を示した。
  • 関山 徹, 寺嶋 浩介, 園屋 高志, 藤木 卓, 森田 裕介, SEKIYAMA Toru, TERASHIMA Kosuke, SONOYA Takashi, FUJIKI Takashi, MORITA Yusuke
    鹿児島大学教育学部教育実践研究紀要. 特別号=Bulletin of the educational research and practice, Faculty of Education, Kagoshima University. Special issue 3 9-19 2007年3月23日  
  • 寺嶋 浩介, 村上 正行, 立岩 礼子, 羽根田 知子, 石川 保茂, 舟杉 真一, 小野 隆啓
    日本教育工学会論文誌 30(4) 419-427 2007年3月20日  査読有り
    本研究では,外国語学部に固有のカリキュラムと教育目標を前提として,比較言語や比較文化の視点からティームティーチングによって2言語を同一時間内に学習する「多言語講義」を複数科目(英語とフランス語,英語とドイツ語,英語とスペイン語)実施し,(1)講義に対する学生の満足度と(2)講義の肯定的評価を規定する要因から本講義を分析,評価した.その結果,(1)本講義の特徴である「2つの外国語を2人の教員から学ぶ」という講義形態は「講義での指導」「講義での教材利用」「講義に取り組む態度と今後への意欲」「語学能力の向上への実感」という4つの視点から見たときに,学生の満足度が高く効果的であったこと,(2)本講義の評価を構成する6因子を抽出し,それが「語学力向上に対する満足」「熱心に受講したこと」「授業に関する満足」をどのように規定しているのかについて本講義の特徴との関連において明らかにすることができた.
  • 寺嶋 浩介, 林 朋美, 田中 秀明, 原 京子, 寺田 弥寿子, 中里 かをる, 高谷 有美, 坂口 洋介, 小原 達朗, 竜造寺 裕則
    教育実践総合センター紀要 6(6) 49-57 2007年3月20日  
  • 宮本 良平, 全 炳徳, 寺嶋 浩介
    教育実践総合センター紀要 6(6) 137-146 2007年3月20日  
  • 仲間 正浩, 米盛 徳市, 藤木 卓, 森田 裕介, 寺嶋 浩介, 園屋 高志, 関山 徹, Nakama Masahiro, Yonemori Tokuichi, Hujiki Takashi, Morita Yusuke, Terashima Kosuke, Sonoya Takashi, Sekiyama Satoru
    琉球大学教育学部教育実践総合センター紀要 (14) 13-21 2007年  
    離島・へき地の多くは児童・生徒数が極端に少なく、時には学級が複式化されるために教師は忙しく、しかもほとんどが低速の通信回線しか持てない地域であるため、テレビ会議システムを使った交流はあまり行われておらず、また、行えないと考えられているようである。このような環境にある離島での教育支援にICT技術を適用する試みの一つとして、離島・へき地のコンピューターインターネットを利用した教育支援を行うことを目指して、鹿児島県大和村立名音小中学校(奄美大島)、長崎県対馬市立久原小中学校(対馬)、沖縄県竹富町立小浜小中学校(小浜島)の小学校5・6年生の複式学級をインターネットテレビ会議システムで結び、交流授業を試行した。この試みを、主として琉球大学教育学部e-Learning部会が行った、小浜小学校の交流授業参加に向けた支援の内容と、行われた交流授業の内容について述べた。
  • 園屋 高志, 米盛 徳市, 仲間 正浩, 藤木 卓, 寺嶋 浩介, 森田 裕介, 関山 徹
    鹿児島大学教育学部教育実践研究紀要 1-8 2007年  
  • 藤木 卓, 北原 加保里, 寺嶋 浩介, 森田 裕介, 竹田 仰, 相原 玲二, 近堂 徹, 柳生 大輔
    日本科学教育学会研究会研究報告 24(2) 77-82 2007年  
    原爆に関する VR 教材と,携帯端末の連携による学習環境を開発し,授業実践を行うとともにシステム的な側面から主観評価にもとづく評価を行った。その結果,次のことが明らかとなった。●VR 教材については,被爆直後の「瓶」と現在の「平和祈念像」で,改善の効果が見られた。●VR や携帯端末の操作に関しては,それほど説明を必要としなかった。●探索モードと対象物の見易さに関する,検討を必要とする。●VR 用 PC のスペックとファイルサイズの関係を考慮しつつ,3DCG の質の向上について検討する必要がある。
  • 森 俊雄, 藤木 卓, 森田 裕介, 寺嶋 浩介
    日本教育工学会研究報告集 2006(6) 123-128 2006年12月16日  
  • 寺嶋 浩介, 林 朋美
    京都大学高等教育研究 12(12) 63-71 2006年12月1日  査読有り
  • 寺嶋 浩介, 小原 達朗, 古野 祐一, 坂口 洋介, 田中 秀明, 寺田 弥寿子, 中里かをる, 高谷 有美
    教育実践総合センター紀要 5(5) 1-12 2006年3月20日  
  • 上薗 恒太郎, 藤木 卓, 瀬 浩三, 寺嶋 浩介, 森田 祐介, 森永 謙二
    教育実践総合センター紀要 5(5) 81-102 2006年3月20日  
  • 林 朋美, 寺嶋 浩介
    教育実践総合センター紀要 5(5) 171-182 2006年3月20日  
  • 寺嶋 浩介, 村上 正行, 舟杉 真一, 小野 隆啓
    日本教育工学会論文誌 28 9-12 2005年3月20日  査読有り
    本研究では, 比較言語や比較文化の視点を活かし, ティームティーチングによって英語とフランス語の2言語を同一時間内に学習する「マルチリンガル講義」を実施し, 評価した.講義の評価は, (1)「講義での指導」「講義での教材利用」「講義に取り組む態度と今後への意欲」「語学能力の向上への実感」という4つの視点からに関する学生の満足度, (2)「2つの外国語を2人の教員から学ぶ」という点が学生にどのような効果をもたらしたのか, という2点から行われた.その結果, (1)4つのどの視点から見ても学生の満足度が高く, 本講義が効果的であったこと, (2)本講義で試みられた指導形態は, 新たな視点の獲得, 知識・理解の構造および情意面に影響を与えたこと, が明らかとなった.
  • 亀井 美穂子, 寺嶋 浩介, 吉田 好幸
    日本教育工学会論文誌 28 253-256 2005年  査読有り
    学習内容に関する情報を入手するためのメディア接触の頻度と, それに対してどの程度重視しているのかを明らかにするため, 異なる専攻の大学生に対して質問紙調査を行った.質問紙には, 「社会情勢」「パソコン」「語学」に関する情報についてのメディア接触および重視度に関する設問を設定した.情報に関する領域を専攻する学部(男子95名, 女子58名)と外国語を専攻する学部(男子56名, 女子120名)の回答結果について多変量分散分析を行った.その結果, メディア接触の傾向は, 学習内容とそれを専攻としているかどうか, 自宅も含め大学内外でのメディアの整備状況に関連していることが明らかとなった.また, 整備されていないメディアへの重視度には専攻別・性別で差が見られ, 普段利用しているメディアを通しての情報提供の可能性が示唆された.
  • 村上 正行, 寺嶋 浩介
    教育メディア研究 10(2) 47-52 2004年  査読有り
    本稿では、近年増加してきている高等教育におけるCALL実践の特徴に注目して分類、概観した上で、CALLの今後の展望について考察した。まず、CALL実践を環境提供型、個別学習型、交流型、融合型の4種類に分類し、それぞれの特徴や問題点について述べた。また、2ヶ国語の比較に注目したティームティーチングによる「マルチリンガルCALL授業」を紹介した。今後の展望として、(1) 4分類の実践それぞれに特徴があり、教育目的に応じて語学教育のカリキュラムの中にどのように位置づけていけばいいのか、を考慮する必要がある(2) 言語や文化などの比較を通した多様な視点の提供といった指導を行う際にメディアは非常に親和性が高く、有効に働くと考えられる(3) CALLを効果的に行うためには、優れた教材が必要となるため、教材作成のスタッフを確保し、体系化していくことが必須となる、ということを示した。
  • 寺嶋 浩介, 亀井 美穂子, 久保田 賢一
    教育メディア研究 9(2) 55-59 2003年  査読有り
    本稿では、学校放送の変遷を俯瞰し、今後の可能性を展望した。放送教育利用率推移の背景には、メディア環境、学習指導要領の改定・それに伴うカリキュラム編成、教授・学習スタイルの変容が深く関連している。現在、学校放送利用は「衰退」とされているものの、その実践は従来の放送からの発展学習の形態をとりながら、多様な学習の展開が試みられている。その多様な学習展開を支えるためには、学校放送単体ではなく、他のメディアと連動する形で求められている。その中で有効なデジタル・アーカイブ化、授業プランの共有の重要性を指摘した。
  • 寺嶋 浩介, 中橋 雄, 水越 敏行
    教育方法学研究 26 109-117 2001年  査読有り
    The purpose of this research is to summarize the preparations for the new course of study that have been made in lower secondary schools. We asked fifty-five lower secondary schools throughout Japan to send us their case study reports or publications. We generalized the current trend of preparations for the new course of study in lower secondary schools by examining the following four categories: Integrated Study, Elective Study, Information Study and Compulsory Subjects. First, Integrated Study has some types and the combination in a school. Second, Elective Study has two types; one is the stream of development scholastic ability, which is acquired in Compulsory Subjects. Another one is the stream of supplement scholastic ability, which cannot be acquired in Compulsory Subjects. Third, it is necessary for Lower Secondary Schools to distinguish from Information Technology and Information and Communication Technology throughout classifying of schools' innovations in Information Study. Forth, Compulsory Subjects have changed with curriculum development toward for the new course of study. From this research, there are two findings. First, it is important to harmonize "Personalization" with "Standard" in the curriculum. Second, it is necessary to recognize Elective Study as a subject between Integrated Study and Compulsory Subjects.
  • 水越 敏行, 寺嶋 浩介, 稲垣 忠 他
    情報研究 : 関西大学総合情報学部紀要 14(14) 65-108 2000年12月  
  • 田口真奈, 寺嶋浩介, 中橋雄, 加藤友香, 水越敏行
    教育メディア研究 6(2) 13-25 2000年3月  査読有り
    本研究では、同じテーマで構造の異なる2つの番組を続けて視聴したとき、先行する番組におけるテーマの取り扱い方の違いが後に視聴する番組の視聴や概念形成にどのような影響を与えるのかを検証した。NHK一般番組『クローズアップ現代』とCTW制作の小学生向け教育番組『3-2-1 CONTACT』とから、「ゴミ」を扱った番組を選定し、調査の題材とした。小学生と大学生という発達段階の大きく異なる被験者137名を対象とした質問紙調査を行った結果、先行する番組の視聴は、後に視聴する番組の見方そのものには影響を及ぼさないが、視聴後の概念形成には影響を与えることが明らかとなった。
  • 田口 真奈, 寺嶋 浩介, 中橋 雄, 加藤 友香, 水越 敏行
    教育メディア研究 6(2) 13-25 2000年  査読有り
    本研究では、同じテーマで構造の異なる2つの番組を続けて視聴したとき、先行する番組におけるテーマの取り扱い方の違いが後に視聴する番組の視聴や概念形成にどのような影響を与えるのかを検証した。NHK一般番組『クローズアップ現代』とCTW制作の小学生向け教育番組『3-2-1 CONTACT』とから、「ゴミ」を扱った番組を選定し、調査の題材とした。小学生と大学生という発達段階の大きく異なる被験者137名を対象とした質問紙調査を行った結果、先行する番組の視聴は、後に視聴する番組の見方そのものには影響を及ぼさないが、視聴後の概念形成には影響を与えることが明らかとなった。
  • 寺嶋 浩介, 水越 敏行
    教育メディア研究 7(1) 19-38 2000年  査読有り
    本研究では、小学校における総合的学習や情報教育の取り組みに向けての動向の把握を目的におき、カリキュラム等の研究開発に先進的に取り組む全国の小学校42校を対象として、学校システムの見地から筆者らの視点で評価を試みた。全国的な動向把握を目的とするため、各小学校の研究紀要や出版物をデータとし、幅広く対象にあたることにした。具体的な評価項目は、まずそれらの研究物を検討し、学校が改革を進めていく際に必要と思われる6つの要素(研究体制・研究歴、情報教育、文教施設、教授組織、学習形態、カリキュラム)を帰納的に抽出した。各学校ごとにそれらの要素について、5段階評価を試みた結果、そこから典型的な学校のタイプを5つに分類することができた。また、各タイプの総合的学習や情報教育の一事例を検討し、それらの実践の傾向を示唆した。
  • 水越 敏行, 池田 正浩, 金城 洋子, 祖父江 容子, 寺嶋 浩介, 永野 由美, 山本 宗正
    情報研究 : 関西大学総合情報学部紀要 11 155-199 1999年7月  
  • 藤木 卓, 寺嶋 浩介, 森田 裕介, 古賀 雅夫, 全 炳徳, 中村 千秋, 西山 敏明, 浦田 武
    南太平洋海域調査研究報告=Occasional papers (45) 65-68  
    Our project about enhancement and progress of isolated island education using ICT was established in order to contribute to the area of isolated island. Because an ability of school children advances through applying the ICT to school education, and we need to resolve various problems raised by folding a lot of isolated islands in our prefecture. In this paper, we described briefly a report of our project activity that is the background of project and purpose, the members, the related project, the outline, the progression and schedule and the future plan.

MISC

 53

書籍等出版物

 24

講演・口頭発表等

 5

共同研究・競争的資金等の研究課題

 20