研究者業績

高橋 登

タカハシ ノボル  (Noboru Takahashi)

基本情報

所属
大阪教育大学 総合教育系 教授
学位
博士(教育学)(京都大学)

研究者番号
00188038
J-GLOBAL ID
200901048629867512
researchmap会員ID
1000032066

外部リンク

経歴

 4

受賞

 5

論文

 33
  • 朴聖希, 高橋登
    大阪教育大学紀要. 総合教育科学 71 131-147 2023年3月  査読有り最終著者
  • Noboru Takahashi, Yukio Isaka, Tomoyasu Nakamura
    Child Development 94(3) 128-142 2023年  査読有り筆頭著者
  • 向井康比己, 臼井智美, 櫛引祐希子, 小林和美, 高橋登, 中山あおい, 米澤千昌
    日本教育大学協会研究年報 39 157-168 2021年  査読有り
  • 高橋 登
    母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)研究 17 1-25 2021年  査読有り招待有り
  • 川端皐月, 高橋登
    大阪教育大学紀要. 総合教育科学 68 163-178 2020年2月  査読有り
  • 柴山 真琴, ビアルケ(當山) 千咲, 池上 摩希子, 高橋 登
    人間生活文化研究 2020(30) 958-973 2020年  査読有り
  • ビアルケ千咲, 柴山真琴, 高橋登, 池上摩希子
    日本語教育 (172) 102-117 2019年4月  査読有り
  • Takahashi, N, Isaka, Y, Yamamoto, T, Nakamura, T
    Journal of Deaf Studies and Deaf Education 22 88-104 2017年1月  査読有り
  • Takahashi, N, Yamamoto, T, Takeo, K, Oh, S.-A, Pian, C, d Sato
    Japanese Psychological Research 58 14-27 2016年6月  査読有り
  • 高橋登, 中村知靖
    心理学研究 86 258-268 2015年6月  査読有り
  • 津田知春, 高橋登
    発達心理学研究 25(1) 95-106 2014年  査読有り
    日本語を母語とする日本人中学生の英語の音韻意識と英語語彙,スペルの知識との関係が実験的に調べられた。スペルの知識は,オンセット・ライムが実在の単語と共通の偽単語を聴覚呈示し,それを書き取らせた。また,音韻意識はStahl & Murray(1994)を参考にして,英単語からの音素の抽出,音素から単語の混成,および日本語の音節構造を持つ単語・偽単語の音素削除課題が用いられた。全体で73名の中学校1年生,2年生が実験に参加した。その結果,語彙課題は学年によって成績に差が見られたが,その他の課題では学年差は見られなかった。また,音韻意識課題の誤りの多くは音素の代わりにモーラを単位として答えるものであった。語彙を基準変数とした階層的重回帰分析の結果,語彙は学年とスペル課題の成績で分散の50%以上が説明されることが確かめられた。また,スペル課題を基準変数とした階層的重回帰分析では,学年は有意な偏回帰係数が得られず,音韻意識の中では混成課題で有意な偏回帰係数が得られた。このことから語彙力を上げるためには,スペル課題で測定される英単語の語形成に関する知識が必要であり,語形成知識は,日本語の基本的な音韻の単位であるモーラではなく,音素を単位とする音韻意識を持つことによって身につくと考えられた。最後に,本研究の今後の英語教育への示唆について議論した。
  • 柴山真琴, ビアルケ(當山, 千咲, 池上摩希子, 高橋登
    質的心理学研究 13(13) 155-175 2014年  査読有り
  • 高橋登, 大伴潔, 中村知靖
    発達心理学研究 23(3) 343-351 2012年  査読有り
    筆者らはこれまで,インターネットで利用可能な適応型言語能力検査(ATLAN)として,語彙,漢字の2つの検査を開発してきた。本研究ではその下位検査として新たに作成した文法・談話検査について,その特徴と妥当性を検討した。最初に本研究で測定しようとする文法・談話の能力について先行研究に基づき定義を行った。研究1では,この定義をもとに小学生を対象とする課題として8種類の問題タイプについて計67課題を作成,これを2つの版に分けて小学1〜3年生309名に実施した。また幼児を対象とする課題として12種類の問題タイプについて計67課題を作成,これを2つの版に分けて幼稚園児258名に実施した。項目特性曲線のデータとの当てはまりの程度を考慮し,最終的に128項目を項目プールとして選定し,文法・談話検査としてATLANに追加実装してインターネットを介してWebで利用できるようにした。次に研究2において,妥当性を検討するために,ATLAN語彙,文法・談話検査とLCスケール(大伴・林・橋本・池田・菅野,2008)を幼稚園児59名に実施した。ATLAN2検査を説明変数,LCスケール得点を目的変数とする重回帰分析を行った結果,2課題で目的変数の分散の48%が説明されることが示された。最後に,ATLAN文法・談話検査について残された課題について論じ,ATLANの今後の拡充方針について解説した。
  • 呉宣児, 片成男, 竹尾和子, 高橋登, 山本登志哉, サトウタツヤ
    発達心理学研究 23(4) 415-427 2012年  査読有り
    本稿では,日本・韓国・中国・ベトナムの子ども達のお金・お小遣いをめぐる生活世界を捉える。経済的な豊かさの異なる状況のなかでの.子ども達の消費生活の広がり,お金使用における善悪の判断・許容度の判断,お金をめぐる友だち関係や親子関係の認識などを明らかにし,子ども達の生活世界の豊かさと貧しさという視点から考察を行うことが本研究の目的である。4か国で,小学校5年生,中学校2年生,高校2年生を対象とする質問紙調査を行い,また家庭訪問による小・中・高校生にインタビュー調査も行った。分析の結果,国の一人当たりのGDPの順である日韓中越の順に子どもの消費の領域が広がっていること,友だち同士のおごり・貸し借りに関しては日本が最も否定的に捉える傾向があり,韓国やベトナムでは肯定的に捉える傾向があること,日本の子どもは自分が手にしたお小遣いは自分のお金であるという認識が強く,反対にベトナムは自分のお金も親のお金という認識が強いことが明らかになった。これらの結果の特徴をもとに,それぞれの社会における「個立型」,「共立型」という視点から生活世界の豊かさについて考察を行った。
  • Takahashi, N
    Journal of Experimental Child Psychology 113(4) 457-468 2012年  査読有り
  • 竹尾和子, 高橋登, 山本登志哉, 呉宣児, 片成男, サトウタツヤ
    発達心理学研究 20(4) 406-418 2009年12月  査読有り
    本研究では子どもにおけるお金のやりとりに着目し,お金に媒介されて生じる親子関係の発達的変化を捉えることを試みた。大阪の小学生134名,中学生225名,高校生173名を対象に,お金のもらい方・使い方,それをめぐる価値規範や親子関係・友だち関係について質問紙調査を実施した。分析の結果,子どもの経済力の増加,市場経済への参入による購買活動の拡大とお金の自力での獲得,親の権威のもとでのお金のやりとりから友だち関係に重きを置いたお金のやりとりへの移行,親から与えられた価値規範からの自立など,子どもの親からの自立過程や社会的自我の発達過程が明らかにされた。これにより,お金は商品交換を媒介するだけでなく,文化的道具として規範的に親子関係や友だち関係を媒介し,その媒介構造の発達的変化から,子どもの発達や自立過程が生じることを分析することが可能であることが示された。
  • 高橋登, 中村知靖
    教育心理学研究 57(2) 201-211 2009年  査読有り
  • 高橋登
    コミュニケーション障害学 23(2) 118-125 2006年  査読有り
    本論文では,学童期の語彙獲得の過程について検討した.子ども達は,学童期も幼児期に劣らず多くの語彙を日々獲得している.ただし,そのプロセスは幼児期とは大きく異なる.第1に,子どもの語彙理解は時間をかけて深く,また広くなっていく.第2に,一定の語彙を獲得すると,その要素の知識に基づいて,それを組み合わせた新しい語の意味を推測によって知ることができるようになる.そして第3に,学校での授業だけでなく,たとえ1日あたりの読書時間はささやかなものであっても,それが積み重なることで子ども達は多くの言葉に接し,文脈から新たな言葉の意味を身に付けていく.
  • 高橋登
    心理学評論 49(1) 197-210 2006年  査読有り
  • 高橋登
    特殊教育学研究 43(3) 233-240 2005年  査読有り
  • Noboru Takahashi
    Mind, Culture, and Activity 10 311-331 2003年  査読有り
  • 高橋登
    心理科学 23(1) 1-26 2002年3月  査読有り
    The learning activity systems of disabled children attending local public school in Japan were analyzed within the framework of activity theory. The children participated in several different activity systems at the same time, all which have certain structural features in common. These include Subject child, the presence of adults who guide the child's learning, the goals that those adults have, and the ontogenetic history that constrains the goals. In this study, two systems, family and special education classroom, and their relationship were analyzed. The data was from my experience as an advisor of parents and teachers of disabled children who attend special education classes in local public elementary and junior high schools in Japan. When both systems are mediated by the same Subject child, two kinds of contradictions became visible, both of which are the possible moment of the development of each system : intra-systemic and inter-systemic contradictions. The latter occurs because the adults in each system envision the future of the same Subject child based on the different ontogenetic history of the system, and the former occurs because the possible future of the child has to be envisioned based on the existing past. The possibility of the resolution of the contradictions and the development of the systems when they experience a shared ontogenetic history is discussed.
  • 高橋登
    教育心理学研究 49(1) 1-10 2001年  査読有り
  • 高橋登, 大岩みどり, 西元直美, 保坂裕子
    大阪教育大学紀要第IV部門 47(1) 53-80 1998年  
    これまで英語圏を中心として,音韻意識が読み能力の獲得の前提となることが繰り返し指摘されてきた。本論文では,最近10年間に英語圏で行われた研究の整理を行った。最初に音韻意識の定義,および測定方法の整理を行った。次に,音韻意識と単語の読みの関係を分析した。単語の読みが可能になるためには,オンセットライム単位での音韻処理の能力が必要であること,読みの能力の習熟にともない音素レベルでの処理が可能になることが示された。次に音韻意識の訓練効果が検討され,音素の分解・混成の訓練が有効であることが示された。最後に音韻意識と読みの障害の関係について検討され,英語圏においては,音韻的障害が失読症の大半を占めていることが示された。Research on the acquisition of reading in English-speaking peoples has repeatedly pointed out that phonological awareness is the precursor of the reading ability. In this paper, recent research about them was reviewed. There are a wide variety of tasks to measure phonological awareness, and phonological units in these tasks are different in different research; syllable, onsetrime, and phoneme. The ability of phonological processing at the onsetrime level is needed to begin to read words, and children can process phonemes as they can read more words. Next, the research on training phonological awareness was reviewed. The training of phoneme segmentation and blending was effective to enhance children's phonological awareness and reading words. And last, the relationship between phonological awareness and disorder was discussed. Most of poor reader in English-speaking world have some difficulty in phonological processing.
  • 高橋登
    発達心理学研究 8(1) 42-52 1997年  査読有り
    幼児期の子ども達が好んで行うことば遊びのひとつであるしりとりについて, それが可能になる要因, および音韻意識やかな文字の読みの習得との関係について3つの実験を通じて検討した。その結果以下のことが明らかになった。第一に, しりとりがひとりで出来るようになるためには単語の語尾音を抽出したり, その音を語頭音に持つ単語を検索したり, といった種類の音韻意識が必要であり, しかも音に基づく単語の検索とは, 単に語彙が豊富であることを意味するのではなく, いわば心的な辞書の再編成を伴うものである(実験1・2)。第二に, しりとりと文字の読み, あるレベル以上の音韻意識との間には相互に密接な関係がある(実験3)。第三に, しりとりを単独で正しく答えて行くことができない, つまり, それを可能にするだけの充分な音韻意識を持っていない予ども達でも周囲の大人の援助があればその遊びの活動に参加することは十分に可能である(実験3)。従って, 子ども達はことば遊びの活動に最初は周辺的に参加して行く中で音韻意識が高まって行き, それを支えとして文字の読みを習得する, といった過程をたどるのではないかと考えられた。
  • 高橋登
    教育心理学研究 44(2) 166-175 1996年  査読有り
    The objective of this study was to investigate the acquisition process of reading ability during preschool and 1st grade years, especially, to investigate longitudinally the relationship between subcomponents which composed the reading ability. Children were tested about their reading ability and subcomponents of it, e.g., decoding skill and working memory capacity for four consecutive times : June and January in their kindergarten and June and February in their 1st grade. The following results were confirmed : First, the earlier they can read letters, the more quickly they can read words but not non-words. Second, the performance of listening comprehension task were explained by working memory capacity and vocabulary. Third, their reading ability was explained by listening comprehension performance and the efficiency of decoding words. The conditions which constrain their reading comprehension at this age level were discussed.
  • 高橋登
    教育心理学研究 43(4) 372-379 1995年  査読有り
    The objective of this study was to investigate developmental changes of processing speed of two different scripts, i. e., kana and kanji in elementary school years. In experiment 1, second and sixth grade children, and adults performed Stroop task, in which color words written in kana and kanji scripts were used as disturbing stimuli. Interference in kana script was bigger than in kanji for second grade children, but it showed about the same amount of interference between kana and kanji in the other two groups. In experiment 2, fourth grade children performed Stroop task, but this time, they were divided into two subgroups according to their knowledge of kanji letters. The result of good kanji group was similar to that of the sixth grades in exp. 1, although the poor kanji group showed similar performance as the second grades. These results showed that semantic processing speed of kanji would catch up with kana through elementary school years. Finally, the relationship between the semantic processing of kana and kanji in Stroop task and processing speed while reading sentences written by them was discussed.
  • 高橋登, 杉岡津岐子
    発達心理学研究 5(2) 111-122 1994年  査読有り
    幼児の物語理解の発達過程を明らかにするために, 2つの簡単なアニメーションの物語を自作し, 子ども達に呈示した。一方の物語は類似したエピソードが繰り返されるものであったのに対し, 他方はそれぞれのエピソードは類似していないという点で繰り返しの構造はあいまいなものであった。実験lでは, 2-4歳の被験児に対して物語を呈示し, 直後再生を行わせた。その結果, 類似したエピソードが繰り返される物語の方が再生率は高いこと, 低い年齢の被験児では再生率は低く, そのかわり様々な誤反応が見られることが示された。こうした誤反応は, 直前の場面からの誤った類推であるとか, 手掛りとして示された絵からの連想によるものであると考えられた。実験2では, 子どもの再生が出来事の間の因果的な関係の理解に基づいたものなのか, それとも記憶に残っている個々のエピソードを断片的に語っているに過ぎないのかを区別するため, 再生の際に出来事の間の因果的な関係が正確に述べられているかどうかを判定基準として, 2-5歳児に対して同様の手続きで実験を行った。その結果, 2歳児群ではいずれの物語でもこの基準を満たす再生を行った者はほとんどいなかったが, 3-4歳児群では繰り返しの構造の明確な物語でこの基準を満たす再生が多かった。また, 5歳児群ではいずれの物語でも正確な再生を行っていた。
  • 高橋登, 杉岡津岐子
    読書科学 37(4) 148-153 1993年  査読有り
  • 高橋登
    教育心理学研究 41(3) 264-274 1993年  査読有り
    The relationship between the reading ability and the basic word processing ability in the kindergarten, first, and third grade children were investigated. Picture Stroop task, word reading task, and visual and auditory word memory task were used to measure the speed and the degree of the automatization of processing words. The result of the path analysis showed that the reading ability in kindergarten children was explained by the processing speed and the degree of the automatization. It was concluded that for the beginning readers these basic processes decided their reading ability.
  • 高橋登, 杉岡津岐子
    教育心理学研究 36(2) 135-143 1988年  査読有り
    The purpose of this study was to investigate how children understood the plot of animated cartoons. Elementary school children from 1st grade through 6th grade and college students were to watch a T.V. cartoon. And then, they were asked about the story. The content of the interview consisted of two points: One was about the recall of the story, i.e., how much they would remember the content of the story, and the other was about the understanding of the characters, i.e., what attitudes they have toward them. The main results were as follows: 1) All groups of Ss remembered the story in structurally organized manner, but 2) the lower graders' recall was more episodic; 3) Elementary school children were seen to have more extreme attitudes toward the characters than college students. It was concluded that story understanding was at first based on fragmentary information gradually becoming based on more integrated information.

主要なMISC

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主要な書籍等出版物

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主要な共同研究・競争的資金等の研究課題

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