研究者業績

小野 恭靖

オノ ミツヤス  (Mitsuyasu Ono)

基本情報

所属
大阪教育大学 多文化教育系 特任教授
学位
Master(Literature)(Waseda University)
文学修士(早稲田大学)
Doctor(Literature)(Waseda University)
博士(文学)(早稲田大学)

研究者番号
50194600
J-GLOBAL ID
200901058077028346
researchmap会員ID
1000032141

外部リンク

1958年,静岡県生まれ。早稲田大学大学院博士後期課程修了。現在、大阪教育大学教授。博士(文学)。日本古典文学,日本歌謡史を専攻する傍ら,ことば遊びの史的研究にも従事する。主な著書に『戦国時代の流行歌』(中央公論新社),『ことば遊びの文学史』(新典社),『さかさことばのえほん』(鈴木出版)がある。NHK大河ドラマの歌謡監修を務めたほか,NHK教養バラエティ番組『日本人のおなまえっ!』や『ラジオ深夜便』『私の日本語辞典』にも出演。

研究キーワード

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経歴

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学歴

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論文

 166
  • 小野恭靖
    歌謡 研究と資料 (15) 123-134 2022年11月  査読有り
  • 小野恭靖
    日本歌謡研究 (61) 1-12 2021年12月  査読有り
  • 小野恭靖
    日本アジア言語文化研究 (14) 1-21 2020年3月  
  • 小野恭靖
    日本アジア言語文化研究 (13) 1-34 2019年3月  
  • 小野恭靖
    学大国文 (57) 27-46 2014年10月  
  • 小野恭靖
    日本語学(明治書院) 33(6) 38-48 2014年5月  
  • 小野恭靖
    大阪教育大学紀要(第Ⅰ部門) 62(2) 81-86 2014年2月  
    江戸時代から明治時代にかけて"三段なぞ"にかかわる出版物が多く刊行された。一方、江戸時代末期から明治時代初期を中心に"おもちゃ絵"と呼ばれる子ども向けの錦絵版画が多く摺られた。そして、三段なぞがおもちゃ絵として出版された資料もあった。すなわち、同時代を彩った三段なぞとおもちゃ絵という両者が出合った記念すべき資料ということになる。それら三段なぞのおもちゃ絵資料は日本の伝統文化のひとつでありながら、今日では忘れ去られていると言っても過言でない。本稿では"∧や"という版元から出版された三段なぞのおもちゃ絵資料である『新作なぞなぞ合』『新撰なぞなぞ尽』の二種を翻刻紹介し、その意義を明らかにする。Many published matters about riddles were printed between the Edo era and the Meiji era, while many colored prints called Omochae appeared in the same period. Some prints are combination of riddles and Omochae. Today they are forgotten although they are one of Japanese traditional culture. "Sinsaku Nazonazo Awase(新作なぞなぞ合)"and "Sinsen Nazonazo Zukusi(新撰なぞなぞ尽)" are prints of Omochae with riddles, which were published with ∧ya(∧や). These prints are introduced in this report.
  • 小野恭靖
    ナラジアQ (5) 16-19 2013年11月  
  • 小野恭靖
    大阪教育大学紀要(第Ⅰ部門) 62(1) 51-55 2013年9月  
    日本語のことば遊びを積極的に活用した俳諧作品があった。その多くは江戸時代初期に貞門と称される人々の間で創作されたが、その一人であった野々口立圃には回文の発句を記した短冊が残されている。本稿はその短冊資料を紹介し、初期俳諧の歴史の中に位置付けることを目的とする。Some haikai (俳諧) made use of Japanese plays on words. Most of them were composed by the Teimon (貞門) group of haikai in the early period of the Edo era. Nonoguchi Ryuho (野々口立圃) was one of the members of the Teimon group. The oblong card in which he wrote the first phrase of the haikai using the palindrome remains now. The oblong card is introduced in this report. It is positioned in the history of the earlier haikai.
  • 小野恭靖
    大阪教育大学紀要(第Ⅰ部門) 61(2) 111-114 2013年2月  
    『梁塵秘抄』巻二(天理図書館蔵)は江戸期の転写本であるが、その原本は室町時代の連歌師正韵の筆写本であった。正韵をめぐってはその事績を以前に紹介したことがある。その折、正韵の書写活動として「詠百首和哥(宗仲・重誠)」、武田本『伊勢物語』、並びに古筆切二種について言及しておいた。このうち二種の古筆切はいずれも正韵を伝称筆者とする『源氏物語』切と『後撰和歌集』(秋部中巻)切である。ところで、このほど正韵を伝称筆者とする新たな古筆切二種の存在を確認した。それは本稿で紹介する新出の『後撰和歌集』(慶賀・哀傷部)切と『千載和歌集』切である。Syoin(正韵) transcribed "Ryojin Hisyo"Vol.II(『梁塵秘抄』巻2) in the Muromachi era. I introduced Syoin in another report before, in which I referrd to his transcripts, such as "Ei Hyakusyu Waka"by Soucyu and Jyusei(『詠百首和哥(宗仲・重誠)』), "Ise Monogatari"possessed by the House of Takeda(武田本『伊勢物語』), and two kinds of the kohitsugire (pieces of the old books). In this report I newly introduce two kinds of another kohitsugire which are a piece of "Gosen Wakasyu"(『後撰和歌集』)and a piece of "Senzai Wakasyu"(『千載和歌集』).
  • 小野恭靖
    大阪教育大学紀要(第Ⅰ部門) 61(1) 41-50 2012年9月  
    「隆達節歌謡」は一般に「隆達節」「隆達小歌」などと称される歌謡で、堺の顕本寺に住し、後に還俗した高三隆達(大永七年〈一五二七〉~慶長一六年〈一六一一〉)が歌い出して、安土桃山時代から江戸時代初期にかけての巷間を彩った一大流行歌謡である。「隆達節歌謡」には胡麻譜のあるもの、ないものを含めて多くの歌謡の書き留めが残されている。筆者は諸方に埋もれている「隆達節歌謡」の文献資料を捜索し続け、これまでに五二一首の歌謡を集成した。また、新たに管見に入った未紹介資料や伝本に関する知見の紹介も続けてきた。本稿はそれらに続く一連の拙稿の一編に相当する。 本稿では 新出の「文禄三年九月百五十首本」の他、「年代不詳三十七首本」(青山歴史村所蔵)、「年代不詳三首断簡(『京都古書組合総合目録』第23号掲載)」、「年代不詳下絵入り二首断簡(田中登氏蔵)」を紹介するとともに、近時明らかになった数種の伝本に関する知見を覚え書きとして記す。"Ryutatsubushi-kayo"are songs which were sung by Takasabu Ryutatsu who lived in Sakai. They had become very popular starting the Azuchimomoyama era and on the early years of the Edo era. There are a lot of unknown materials about them. This report is one of the series in which these materials are introduced. The song books introduced here are "Bunroku sannen kugatsu hyakugossyubon (文禄三年九月百五十首本)" ,"Nendaihusyo Sanjyushitisyubon(年代不詳三十七首本)","Nendaihusyo sansyudankan(年代不詳三首断簡)" "Nendaihusyo nisyudankan(年代不詳二首断簡)" . The notes from different angles about Ryutatsu and "Ryutatsubushi-kayo"are added at the end of this report.
  • 小野恭靖
    大阪教育大学紀要(第Ⅰ部門) 60(2) 101-105 2012年2月  
  • 小野恭靖
    大阪教育大学紀要(第Ⅰ部門) 60(1) 93-97 2011年9月  
    本稿は近時、大阪教育大学小野研究室蔵となった新出の"おもちゃ絵〞の歌謡資料である『新板小供うたづくし』を影印と翻刻によって紹介し、当該資料の位置付けを行う論考である。おもちゃ絵は江戸時代末期から明治時代にかけて盛んに摺られた子ども向けの版画で、筆者はこれまでそれらの版画中に摺られた歌謡に注目し、多くの資料を紹介してきた。ここに紹介する『新板小供うたづくし』は従来知られていたおもちゃ絵の歌謡資料とは異なり、わらべうたのみでなく大人向けの端唄や俗曲の歌詞を掲載しており、きわめて注目される。This report introduces" Shinpan Kodomo Utazukushi(新板小供うたづし)", which is newly found materialof the songs in" Omochae". "Omochae"are prints for children. They were often printed from the end of the Edo era to the Meiji era.I have studied the songs printed in them, and have introduced many materials.The songs in " Shinpan Kodomo Utazukushi" , which are introduced in this report, are different from the songs that have been known in many" Omochae"."Shinpan Kodomo Utazukushi" is notable material because not only songs for children but also popular songs for adults are inserted in it.
  • 小野恭靖
    大阪教育大学紀要(第Ⅰ部門) 59(2) 141-145 2011年2月  
    『当麻中将姫和讃』は現在大阪教育大学小野恭靖研究室所蔵の和讃資料一冊である。この和讃は大和国当麻寺伝来の曼荼羅の縁起にかかわるもので、中将姫伝説に基づいて創作されている。この和讚が注目されるのは、従来紹介されていた中将姫関連の和讃とは内容を異にしている点である。本文には中将姫伝説を収録した一部の江戸期文献と共通する登場人物名が見え、この和讃の成立時期や成立背景をおよそ推定することが可能である。 本稿では従来未紹介の『当麻中将姫和讃』一冊を翻刻し、位置付けを行うことを目的とする。Wasan is the songs that praise Buddism. Among those wasan there are the songs which theme is the legend of Chujou-hime. Five kinds of wasan related to Chujou-hime have been known so far."Taima Chujou-hime Wasan(当麻中将姫和讃)"is introduced in this report. This wasan, which treats the legend of Chujou-hime, was not found.
  • 小野恭靖
    大阪教育大学紀要(第Ⅰ部門) 59(1) 141-152 2010年9月  
    本稿は日本語の文字遊びの一種である"文字絵"の江戸期資料として、架蔵本『どふけ一筆がき』一冊、また明治期資料として大阪教育大学小野恭靖研究室蔵版画『しん板文字ゑ五十三次』一枚を紹介することを目的とする。さらに、管見に入った他の文字絵資料として個人蔵の版画『いろは尽し忠臣蔵』二枚、個人蔵の版画双六『文字絵又平 大津絵寿古六』一枚についても簡単に紹介する。筆者は「文字絵資料小考-『源平文字絵』紹介-」(『学大国文』第五一号〈平成20年3月〉)、「文字絵資料続考-『文字絵集』(仮称)と『源平文字絵』-」(『学大国文』第五三号〈平成22年3月〉)の二編の前稿において『源平文字絵』(複製本)一冊と『文字絵集』と仮称すべき一冊を紹介し、文字絵の歴史の中にそれらの資料を位置付けた。江戸期の文字絵にかかわる資料としては『文字ゑつくし』『新文字ゑつくし』がその代表格であるが、筆者が前稿二編と本稿で紹介する一連の資料群はそれに続く貴重な資料となる。Two kinds of materials concerning the pictures made of characters are introduced in this report. One of them is "Douke-hitofudegaki(どふけ一筆がき)", and the other is "Shinpan-mojiegojyusantsugi(しん板文字ゑ五十三次)". Another two kinds of materials are related briefly. There are two important books which have been introduced before. One is "Genpei-mojie(源平文字絵)" and the other is the book which is tentatively called "Mojieshu(文字絵集)". The materials introduced in this report are as valuable as these two books.
  • 小野恭靖
    国立能楽堂公演パンフレット (325) 24-27 2010年9月  
  • 小野恭靖
    日本語学(明治書院) 29(5) 46-52 2010年5月  
  • 小野恭靖
    芸能文化史 (25) 9-18 2010年3月  
  • 小野恭靖
    学大国文 (53) 3-14 2010年3月  
  • 小野恭靖
    大阪教育大学紀要(第Ⅰ部門) 58(2) 97-114 2010年2月  
    江戸時代末期から明治時代にかけて数々のことば遊びが大坂(阪)を起点として発信された。その多くは心斎橋の書肆兼草紙屋であった塩屋喜兵衛によって瓦版として出版されたものであった。詳細は小著『ことば遊びの世界』(平成17年・新典社)で述べたが、それらの瓦版の中に『大しんぱん どん字づくし』『どん字づくし 二編』があった。それらは鈍字(どんじ)と称される文字遊びの瓦版であったが、塩屋喜兵衛はまた冊子本の『どんじしう 初編』も出版している。このように鈍字は塩屋喜兵衛を発信基地としたが、創作に関しては同時代の大坂の文人たちが担っていたものと考えられる。本稿は鈍字創作の覚書的役割を持つ写本『鈍字画(どんじえ)』の一本を紹介することによって、鈍字の創作と流布に関する研究の端緒となることを目指したい。Donji is a visual play on characters and letters, and a kind of play on words in Japanese. There are some books in which various kinds of donji are collected."Donjie (鈍字画)"is one of them. "Daishinpan Donjizukushi (大しんぱんどん字づくし)""Donjizukushi Nihen (どん字づくし二編)""Daishinpan Donjizukushi Hanjimono (大しんぱんどん字づくしはんじもの)""Donjishu Shohen (どんじしう初編)", and "Donjishu Shohen (鈍字集初篇)"were introduced in the other reports before. This report introduces"Donjie(鈍字画)".
  • 小野恭靖
    國學院雑誌 110(11) 139-150 2009年11月  
  • 小野恭靖
    大阪教育大学紀要(第Ⅰ部門) 58(1) 63-74 2009年9月  
    「隆達節歌謡」は安土桃山時代から江戸時代初期にかけて、高三隆達の節付けによって評判を取った一大流行歌謡である。隆達は大永七年(一五二七)に泉州堺の地で生誕し、慶長一六年(一六一一)に八五歳の生涯を閉じたが、同時代に同じ堺で活躍した町衆は多い。中でも三宗匠と称された茶人の千利休、今井宗久、津田宗及の存在は無視できない。他にも早歌という歌謡に秀でた松山新介がいた。本稿では安土桃山時代の歌謡界をリードした「隆達節歌謡」の心とことばの中に、同じ時空を生きた堺文化圏で育まれた精神、とりわけ堺の茶人たちの「わび」の心が反映されていることを具体的に考えていきたい。"Ryutatsubushi-kayo"became very popular from the Azuchimomoyama era to the early years of the Edo era. They are songs which were sung by Takasabu Ryutatsu who lived in Sakai. In those days three great genius of the tea ceremony, Sen-no-Rikyu, Imai Soukyu, Tsuda Sougyu, flourished in the same place. They thought "wabi"was very important mind in the tea ceremony. In this report it is written that there is similar mind to"wabi"in the words of "Ryutatsubushi-kayo"
  • 小野恭靖
    学大国文 (52) 25-33 2009年3月  
  • 小野恭靖
    大阪教育大学紀要(第Ⅰ部門) 57(2) 89-96 2009年2月  
    「隆達節歌謡(りゅうたつぶしかよう)」は一般に「隆達節」「隆達小歌」などと称される歌謡で、堺の顕本寺に住した高三隆達(たかさぶりゅうたつ)(大永七年〈一五二七〉〜慶長一六年〈一六一一〉)が歌い出して、安土桃山時代から江戸時代初期にかけての巷間を彩った一大流行歌謡である。「隆達節歌謡」には胡麻譜のあるもの、ないものを含めて多くの歌謡の書き留めが残されている。筆者は諸方に埋もれている「隆達節歌謡」の文献資料を捜索し続け、これまでに五二一首の歌謡を集成した。また、新たに管見に入った未紹介資料や伝本に関する知見を折々に紹介もしてきた。本稿はそれらに続く一連の拙稿の一編にあたる。本稿では川崎市市民ミュージアム所蔵の古筆手鑑『披香殿』に押された断簡を新たに紹介するとともに、近時明らかになった数種の伝本に関する知見を覚え書きとして記す。"Ryutatsubushi-kayo"are songs which were sung by Takasabu Ryutatsu who lived in Sakai. They had become very popular starting the Azuchimomoyama era and on the early years of the Edo era. There are a lot of unknown materials about them. This report is one of the series in which these materials are introduced. The song books introduced here are"Nendai husyo-sansyudankan(年代不詳三首断簡)" The notes from different angles about Ryutatsu and"Ryutatsubushi-kayo"are added at the end of this report.
  • 小野恭靖
    大阪教育大学紀要(第Ⅰ部門) 57(1) 19-28 2008年9月  
    江戸時代に一休の名を冠した一連の道歌集が創作、出版された。道歌は宗教的または道徳的な教訓を読み込んだ和歌で、狂歌に近い性格を持っている。そのため書名には「狂歌」と銘打つものも多い。筆者は一休に仮託された道歌ついて調査し、既に『一休和尚いろは歌』についての論考を発表したが、本稿では別の『一休狂歌雀』と題された道歌集を紹介し、その位置付けを行うことを目的とする。This report is the basic research of "Ikkyu Kyoukasuzume(一休狂歌雀)". The instructive songs for the common people are recorded in the book. Instructive songs were called "douka" in Japanese. There are a lot of unknown materials about them. "Ikkyu Kyoukasuzume" is one of this.
  • 小野恭靖
    Mobile Society Review 未来心理 (13) 40-43 2008年9月  
  • 6,45 2008年6月  
  • 小野恭靖
    学大国文 (51) 19-43 2008年3月  
  • 小野恭靖
    日本アジア言語文化研究 (12) 13-32 2008年3月  
  • 小野恭靖
    大阪教育大学紀要(第Ⅰ部門) 56(2) 85-91 2008年2月  
    短歌形式の文学のひとつに道歌と呼ばれるものがある。道歌は宗教的または道徳的な教訓を詠み込んだ短歌形式の歌であるが、和歌というよりむしろ狂歌に近い性格を持つ場合が多い。中でも禅僧が創作した『いろはうた(歌)』と銘打たれた作品は、教化の資料として興味深いものが多い。筆者はこれまでに一休和尚に仮託された道歌集『一休和尚いろは歌』を紹介し、位置付けたのをはじめ、古月禅材『いろは歌』についても詳述した。本稿では如雲舎紫笛作の『いろはうた』を紹介し、道歌史の中に位置付けることを目的とする。"Irohauta" was a Instructive song for the common people. There are a lot of unknown materials about instructive songs. "Irohauta" written by Jounsha Shiteki (如雲舎紫笛) is one of this. Jounsha Shiteki was a Zen priest who lived in Osaka at the Edo era. This report is the basic resear ch of "Irohauta" written by Jounsha Shiteki.
  • 小野恭靖
    513-517 2008年  
  • 小野恭靖
    ジッポウ 4 46-49 2007年12月  
  • 小野恭靖
    江戸文学 37(37) 32-43 2007年10月  
  • Comcom (481) 49 2007年9月  
  • 小野恭靖
    大阪教育大学紀要(第Ⅰ部門) 56(1) 53-61 2007年9月  
    江戸期に刊行された道歌集のうち、堀原甫の編になる『念仏道歌西之台』(天保一二年〈一八四一〉刊・めとぎ屋幸助版)と題される一本が存在する。この書は仏教信仰のうち、浄土教信仰の理念に基づいた一二〇首(凡例中の五首を含む)の道歌を収録する重要な道歌集である。 筆者は江戸期の道歌集に注目し、これまで『一休和尚いろはうた』『道歌心の策』『道歌百人一首麓枝折』について考察を加えた。本稿では大阪教育大学小野研究室蔵『念仏道歌西之台』を翻刻紹介し、その意義を明らかにしていきたい。This report introduces "Nenbutsudouka Nishinoutena (念仏道歌西の台)". "Nenbutsudouka Nishinoutena" is a book which records instructive songs for the common people. Instructive songs were called "Douka" in Japanese. There are a lot of unknown materials about instructive songs. "Nenbutsudouka Nishinoutena" is one of this. This report is the basic research of "Nenbutsudouka Nishinoutena".
  • 小野恭靖
    大阪教育大学紀要(第Ⅰ部門) 55(2) 101-111 2007年2月  
    江戸期には多くのなぞの本が出版された。それらに収録されたなぞの多くは、時代の好尚を反映して三段なぞの集成であった。三段なぞとは、「~とかけて、~と解く。その心は~」という三重の構成(三段形式)を採るなぞで、今日でも落語家がしばしば高座で行っているものである。本稿は従来未紹介の大阪版の三段なぞ集成である架蔵本『かけた謎とあわ雪』(長谷川小信画・富士屋政七版)を翻刻紹介し、その意義を明らかにすることを目的とした論考である。This report introduces "Kaketanazo Toketaawayuki (かけた謎とけたあわ雪)"."Kaketanazo Toketaawayuki" is a book which records sandannazo(三段なぞ). Sandannazo was a Japanese riddle which had become very popular in the Edo era. This report is the basic research of "Kaketanazo Toketaawayuki"
  • 小野恭靖
    日本歌謡研究 (46) 61-72 2006年12月  
  • 小野恭靖
    大阪教育大学紀要(第Ⅰ部門) 55(1) 21-26 2006年9月  
    江戸時代の巷間には多くの流行歌謡が行われたが、その中に教訓的な内容を歌った教化(きようけ)歌謡と呼ばれる一群が存在する。主として禅僧や心学者たちによって創作され、庶民に歌い広めさせた歌謡で、単独の書き留めが残されていると同時に、著名な流行歌謡集の中にも散見し、その広範な流布の様相が見て取れる。本稿は東京都渋谷区に所在する國學院高等学校が擁する藤田・小林文庫蔵の教訓歌謡『麦舂歌』(むぎつきうた)を解題を付して翻刻紹介するものである。
  • 小野恭靖
    学大国文 (49) 17-30 2006年3月  
  • 小野恭靖
    歌謡 研究と資料 (10) 24-33 2006年2月  
  • 小野恭靖
    『大阪教育大学紀要(第Ⅰ部門)』 54(2) 31-38 2006年2月  

MISC

 69

書籍等出版物

 43