研究者業績

倉本 香

クラモト カオリ  (Kaori Kuramoto)

基本情報

所属
大阪教育大学 多文化教育系 教授
学位
(BLANK)(Doshisha University)
博士(哲学)(同志社大学)

研究者番号
90314442
J-GLOBAL ID
200901077692781520
researchmap会員ID
1000306964

研究キーワード

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委員歴

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論文

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  • 倉本香
    同志社哲学年報第44号 (44) 1-4 2021年9月1日  招待有り
  • 倉本香他
    『大阪教育大学紀要 第Ⅳ部門 教育科学』 64(2) 57-74 2016年  筆頭著者責任著者
    筆者たちは,道徳教育はその過程を全体としてみれば,子どもたちに多面的に物事を考える力,反省的に考える力を伸ばすためのものであると考えてきた。近年,教育の現場では生徒に様々な角度から問題を考察させることが重要視されている。道徳教育に関して言えば,確かに,行為の意味が見いだせないならば,道徳的に行為しようとしても生徒は道徳的行為の目標に到達することができない。しかし残念ながら,教師は道徳的価値を教え込むだけで精一杯である場合が多い。 多面的に物事を考える力,反省的に考える力が教師にとって当たり前に必要な力であるにもかかわらず,大学の教員養成の授業では意外にもこのような力を学生たちに身につけさせることが充分行われていない。本論は,このような問題意識のもとで行われた,授業実践についての報告と検証である。具体的には,「思考力の育成」という側面に焦点をあてて行ってきた倫理学・道徳教育関係の授業実践に基づいて筆者らが作成した『倫理のノート』というテキストを使用した教員養成の授業(道徳教育)についての検証・報告である。We thought that we can regard the Moral Education as the development process towards the alliance of student's ability to think diverse and reflective when it is looked at as a whole. On scene of Education, it is important for students to consider a problem in various aspects in recent year. Surely in cases like moral education, even if student behaves morally, the behavior never reaches the final purpose of moral behavior because the meaning of his moral behavior can't be found. But regrettably, teachers have enough to do to drill students in moral values. In this paper, we argue that the ability to think diverse and reflective is necessary for teachers as the standard of teaching. However, we must conclude that students are not enough to think diverse and reflective through training classes of teachers. In this paper we inspect defiant contributions to educations in training classes of teachers. We used a text, "Note on ethics", which has come out in our results on training classes of teachers reflective thinking.
  • 倉本香
    同志社哲学年報 38 40-58 2015年  招待有り
  • 倉本香
    文化学年報 62 133-147 2013年  招待有り
  • 倉本香他
    大阪教育大学紀要 第Ⅳ部門 教育科学 61(2) 77-96 2013年  筆頭著者責任著者
    倫理学を教員養成においていかに生かすことができるか。周知のように,教員には子どもたちの思考力や判断力等を育成するための力が必要とされ,さらには,知識・技能の絶えざる刷新のために探求し続ける存在であることの自覚や総合的な人間力,およびこれらの事柄を相互連関的に自己形成していく力を持つことがこれからの教員には求められている。このことからは倫理学と教員養成との密接な関連性を指摘することは可能であるが,その関連性についてより明確に究明したうえで,具体的に教員養成において倫理学には何ができるのかを考察してみたい。このような意図のもと,筆者が担当した現在までの大学での授業実践のいくつかを検証することが本稿の目的である。本稿は教職の専門性と倫理学の関連性について考察を行うためのあくまでも入り口に過ぎないが,自己省察力あるいは反省的実践の能力が教職の専門性において必要であることの確認,およびそれらの能力がなぜ必要とされるかを倫理学的な観点からまずは意義付けてみたい。It is proper that teacher should have professional abilities to develop children through the teaching how to think. As we know, teacher has a consciousness of that he is an inquirer about knowledge. In this sense,off course, we can relate ethics and teacher education. However, this relation should be argued in detail. This paper provides an explicit link between the question of this relation and the question of the impact that teaching class in teacher education has upon student's training of professional abilities as a teacher. We have two concepts, the one is the self-reflection, and the other is the reflective practice. Although this account thus opens the possibility of exhibiting in the structure of the fundamental relation between ethics and teacher education, this relation also indicates a source of a significant development in teacher education.
  • 倉本香
    大阪教育大学紀要 第一部門 人文科学 61(1) 19-34 2012年  
  • 倉本香
    大阪教育大学紀要 第一部門 人文科学 58(1) 1-16 2009年  
    本論文は,モノローグ的と批判されるカント実践哲学の再検討を行う。カントによれば,理性的存在者はフェノメノンとヌーノメンという二つの性質を持っているのだが,それがいかにして同一の主体において「二重に」現れてくるのか,という点に焦点を当てて論じている。この「二重性」は,道徳法則の働きによって他者の「均質性」と「異質性」としてあらわれると解釈することで,カント実践哲学のモノローグ性を克服する可能性を示し,実践的複数主義としてのカント解釈のあらたな問題圏を切り開いてみたい。This paper tries to reconsider Kants' practical philosophy sitting in judgment upon a monologue. According to Kant, rational being has the dual natures, one is homo noumenon,the other is homo phaenomenon. Therefore the attention is focused on this dualism to examine how the dual natuers appear on the same subject. We can interpret this dual function of rational being appears the 'homogeneity' of others and the 'heterogeneity' of others by the effect of the moral law. Through this interpretation, it is possible too that there may be one different reading of Kants' practical philosophy from monologue and there is no difficulty to open up a new subject of Kantianism as the practical pluralism
  • 倉本香
    『公民論集』大阪教育大学公民学会 17(17) 111-130 2008年  
  • 小林 和美, 倉本 香
    大阪教育大学紀要 第Ⅴ部門 教科教育 55(2) 1-18 2007年  
    本稿は、2002年度から2005年度にかけて執筆者らが担当した、「総合演習」の授業実践についての報告である。この授業では「大阪アジアンツアーをつくる」という講義題目のもと、受講生を数班に分け、大阪にあるアジアを訪ね歩くツアーを企画・実施するという形態の授業を行ってきた。この授業のねらいは、1.受講生がツアーの企画・実施を通して、地域調査・校外学習の企画立案・プレゼンテーションなどの手法について学ぶ。2.大阪・アジア諸地域・在日外国人に対する理解を深める、という二点である。これらのねらいがどの程度達成できたかについて、今後の課題とともに考察を加えた。The purpose of this report is to examine the results of "General Seminar" that writers were in charge of from 2002 to 2005. The title of this course is "Let's find out the Asians in Osaka" tour. In this class, the students are divided into several groups and plan and practice the tours to find out something Asian in Osaka area. There are two aims in this course. First, the students learn the way of the area research, the planning the course of study out of the classroom, and the presentation after their experiences. secondly, the students deepen their understanding of Osaka, the Asia area, and the foreigners living in Japan. We examined to what extent these aims were archieved, and pointed out some problems.
  • 倉本香, 長谷川精一
    大阪教育大学大阪教育大学紀要第Ⅴ部門 教科教育 55(1) 125-135 2006年  筆頭著者責任著者
    本稿は,教職課程の科目である「教育原理」,「教育行政学」,「道徳教育の研究」,「倫理学」の授業に関して,受講生へのアンケートや感想を交えながら,討論形式を取り入れた授業実践の有効性について検討し,他者との討論を通じて自分の考えや価値観を客観化,相対化することがどのような意味において必要なのか,という問題について考察する。その結果,討論形式を取り入れた授業実践は,意味のある自己理解を促し,人間関係のスキルの向上や学習への動機付けなどの点で有効であることを検証する。さらに加えて,とりわけ論理的思考力と普遍化能力の獲得が重視されるべき点であることを指摘したい。
  • 倉本香
    同志社大学哲学会『同志社哲学年報』 29(17-35) 2006年  招待有り
  • 倉本香
    大阪教育大学公民学会公民論集 14(14) 1-19 2005年  
  • 倉本香, 長谷川精一
    大阪教育大学大阪教育大学紀要第Ⅰ部門 63(1) 31-45 2004年  責任著者
  • 倉本香
    『倫理学研究』 (33) 17-30 2003年4月  査読有り
  • 倉本香
    関西教育学会紀要(関西教育学会) (23) 6-10 1999年  査読有り
  • 倉本香
    同志社大学 全97 1999年  査読有り
  • 倉本 香
    研究論集(相愛女子短期大学) 45 101-117 1998年  
  • 倉本 香
    研究論集(相愛女子短期大学) 45 85-100 1998年  
  • 倉本香
    哲学(日本哲学会) (48) 227-236 1997年  査読有り
  • 倉本香
    研究論集(相愛女子短期大学) 43 44-53 1996年  
  • 倉本香
    アルケー(関西哲学会) 3 66-76 1995年  査読有り
  • 倉本香
    哲学論究(同志社大学哲学会) (11) 16-28 1995年  査読有り
  • 倉本香
    倫理学研究(関西倫理学会) (24) 24-35 1994年  査読有り
  • 倉本香
    同志社哲学年報 15(15) 25-39 1992年  査読有り

書籍等出版物

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  • 倉本香他 (担当:編者(編著者), 範囲:第一章「見た目をどう作っていますか」第二章「自由な自己表現は可能か」第三章「ファッションにおける男女の非対称性について」第四章「美の規範」第五章「美の規範と消費の共犯関係」第六章「装いの不自由から自由へ」担当)
    萌書房 2023年9月 (ISBN: 9784860651633)
  • 庭田茂吉, 倉本香, 和田渡 (担当:共編者(共編著者), 範囲:第6章 少女型意識の変質ー見田宗介を手がかりにー)
    萌書房 2023年3月 (ISBN: 9784860651626)
  • 倉本香他 (担当:編者(編著者), 範囲:第一章から第十章、コラム「道徳性と幸福の結合としての最高善ーカント」担当)
    萌書房 2019年5月 (ISBN: 9784860651305)
  • 倉本香他 (担当:編者(編著者), 範囲:第一章から第八章、コラム「人間はどのような意味で自由といえるのかーカント」担当)
    萌書房 2015年1月 (ISBN: 9784860650896)
  • 桝形公也監訳, 倉本香他訳 (担当:共訳, 範囲:第三章「医療倫理学の規範的な基礎付け」第六章「治療的実験ー人体実験ー倫理委員会」担当) (原著:Array, Array)
    時空出版 2015年 (ISBN: 9784882670506)

講演・口頭発表等

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担当経験のある科目(授業)

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共同研究・競争的資金等の研究課題

 4

その他

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