Osaka Kyoiku University Researcher Information
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研究者業績
基本情報
- 所属
- 大阪教育大学 理数情報教育系 特任准教授
- 学位
- 博士(経営科学)(京都大学)
- 研究者番号
- 20892425
- J-GLOBAL ID
- 202001004859362305
- researchmap会員ID
- R000005574
2001年大手金融機関に入社し、顧客行動の調査・分析を担当。その後、人材開発事業会社にて、マーケティング、財務などの問題解決型研修の企画・運営、ビジネスリーダーの能力開発に従事。現在は、調査分析からコンセプトデザインまでを担当し、新商品サービス/新規事業開発、AI開発、業務改革などの創造的協働プロジェクトをファシリテート。2020年7月より大阪教育大学 特任准教授。
主要な委員歴
4-
2024年10月 - 現在
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2021年4月 - 現在
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2021年4月 - 現在
受賞
3論文
29-
2022年度人工知能学会全国大会(第36回) JSAI2022 4Yin232-4Yin232 2022年6月本研究は,定性的アプローチにて生成した自然言語データを,機械学習技術を活用したAskaにて分析を行い,結果を人が行った分析と比較することで有用性を評価し,自然言語データの分析手法の一つとして提言することを目的とした.方法については,創造的ワークショップ手法にて書き出した個々の考えの文章データをAskaに投稿し,各投稿データの相互評価を行った. そして, この関係データ(グラフデータ)の行列において要素の並び順を最適化してデータ集約を行い,このAskaとワークショップの結果を比較した.Askaによる分析結果は,文章に含まれる特定単語による単純な整理・分類ではなく,全体の意味を捉えたグルーピングが行われていることを確認した.人が行ったワークでは各々のデータの捉え方が加味されるため,機械学習よりも細分化されより抽象性の高いグルーピングが行われていた.しかしながら,Askaの結果は意見間の連続性がみられるとともにより概略的であり,全体像の把握が容易であった.このように,Askaと創造的ワークショップを統合的に用いることで, より合理的に意見を集約・理解することができることを示した.
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2022年度人工知能学会全国大会(第36回) JSAI2022 3Yin205-3Yin205 2022年6月芸術分野においても人工知能による様々な作品が誕生しているが,「芸術家が人間であるからこそ,人間に伝わる感動があるのではないか」など疑問の声も少なくない.このような中で議論を進めるには,まず「人が芸術から受ける感動」とはどのようなものか理解していくことが重要である.そこで,本研究では「人が芸術作品から感動を受ける構造」を明らかにする.具体的には,「人生で"視覚を通し"最も感動した芸術作品」についての「感動要因」及び「人間的特性」を主な調査項目とした感動経験についてのアンケート調査を実施した.因子分析の結果,感動要因からは7つの因子,人間的特性からは8つの価値観が抽出された.更に,ベイジアンネットワークにて芸術作品情報,感動要因及び人間的特性等を構造化し,感度分析したところ,美学研究において論じられてきた美的範疇に関連する概念が,芸術作品情報,感動要因及び人間的特性等の関係性において定量的に表現されていることを確認できた.これらの美的類型と人間的特性の構造分析は,美的研究を裏付け,人間の芸術的感性を理解する基礎的知見の一つとなる.
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日本創造学会論文誌 24 79-96 2021年4月 査読有りKJ法を正しく実践するためには、要素還元主義や主客二元論を乗り超える理論的な理解が必要である。そこで本研究では、KJ法の理論的展開をドゥルーズのアジャンスマン概念を用いて行い、その例証として、体験型宿泊施設のサービス開発のために作成されたKJ法図解をアジャンスマン視座にて分析し、その創出コンセプトがサービス・デザインに貢献したことを確認する。その結果、KJ法をアジャンスマン概念にて発展的に理解することは、創造的統合の実践に有用であることを示す。
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日本創造学会論文誌 22 53-67 2019年 査読有りクリエイティブ思考が注目され様々な手法があらゆる現場に導入されているが, アブダクティブな統合思考の実践は手法とその実施における課題がある. そこで本研究では, まず, 統合思考の理論と手法を確認した上でKJ法に着目し, 各手法について先行研究を元に評価し, ビジネスワークショップに適した手法を選び, さらにその改善方法を提示した. 次に, ワークショップ実施の成功要因として同意や承認ではなく反論や異見という葛藤・対立・コンフリクトの重要性を議論した上で分析枠組みを設定し, ワークショップの実施調査を行い, 定量的・定性的に分析をした結果, 「反論・異見などの対立・葛藤」が成功要因として重要であることが確認できた.
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日本行動計量学会大会抄録集 43 222-223 2015年9月1日
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人工知能学会全国大会論文集 2015 1J2OS18a4-1J2OS18a4 2015年<p>我々は消費者の行動理由となる心を価値観や情緒ベネフィットの組み合わせによりデザインし,価値観構造モデルSocietasを構築している.そして,そのモデルを核に様々な社会課題に適用する問題解決モデルを量産し社会知として展開していく研究・実践を進めている. 本研究では,都市別の消費者価値観の特徴を明らかにするモデルを構築し,各地域の施策立案に貢献するものとする.</p>
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Communications in Computer and Information Science 404 CCIS 277-282 2014年As ongoing advances in neurophysiological technologies render them easier to use and more cost-effective, their range of application has widened considerably. In the field of neuromarketing, a typical utilization is the recording of brain activity through electroencephalography (EEG) to evaluate the efficiency of a promotion. Here we apply EEG to evaluate a set of TV commercials for the Asahi Shimbun newspaper. Results show a positive correlation between activation in the prefrontal cortex and survey-based evaluation. These results support the use of brain waves methods as a reliable way to supplement traditional, verbal-based methods of promotion evaluation. © Springer-Verlag Berlin Heidelberg 2014.
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人工知能学会全国大会論文集 2014 1L3OS17b1-1L3OS17b1 2014年<p>レシピサイトユーザに対する先行調査から,サイトの利用傾向はユーザの価値観や料理スキルだけでなく, 同じユーザであっても利用シーンによって異なることが見えて来た.本研究ではその知見を元に,レシピサイトユーザの行動をアクセスログから類型化し,価値観や利用時間帯といった変数によって説明付けたモデルを構築する.またモデルに基づいてサイトに変更を加えることでサイトのKPIを改善できるかを検証する.</p>
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人工知能学会全国大会論文集 2013 3H3OS05b1-3H3OS05b1 2013年<p>広告を放映する前に効果を検証する手法としては大きく二つのアプローチがある. 一つはアンケートで,視聴者の感情と判断を元に効果を推測するもの,もう一つはニューロマーケティングと呼ばれ,EEG等を計測することで客観的に反応の時系列を測定するものである.本稿では,その二つの長所を生かすため,両方の結果データを統合する統計手法を検証する.</p>
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人間中心設計 : 人間中心設計推進機構・機構誌 8(1) 47-50 2013年
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人工知能学会全国大会論文集 2013 2F4OS046-2F4OS046 2013年<p>データマイニングに注目が集まる一方で,多くの企業実務家にとって複雑な分析結果を把握することは難しい.本稿では,統計非専門家であるマーケティング実務者を対象に,チャートに対する理解度を定量的に調査し,効果的なデータビジュアライゼーション方法を研究する.グラフに対する熟達者と初心者の認知プロセスの違いに着目し,その段階に応じてチャートを分解することの有効性を検証する.</p>
MISC
2書籍等出版物
1講演・口頭発表等
8担当経験のある科目(授業)
7-
2024年10月 - 現在実務志向の因果的モデリング実践 ベイジアンネットワークと生成AI活用 (上智大学 応用データサイエンス学位プログラム)
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2021年10月 - 現在AIとデータサイエンス (大阪教育大学)
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2021年10月 - 現在先端技術・データ活用演習 (大阪教育大学大学院教育学研究科)
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2021年4月 - 現在教育イノベーション概論 (大阪教育大学大学院教育学研究科)
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2017年12月 - 現在データサイエンス特論2 (神戸大学)
共同研究・競争的資金等の研究課題
1-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 2024年4月 - 2026年3月
その他
7-
2021年令和2年度文部科学省委託事業 https://www.mext.go.jp/content/20210601-mxt_kyoikujinzai01-000015522_1.pdf (Ⅲ章、Ⅳ章2-3節、Ⅴ章、Ⅵ章を担当)
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2017年6月 - 2017年12月第1回 イノベーションに必要な「仮説生成型リサーチ」と「情報の統合」――リサーチ不要論は本当か 第2回 リサーチとデザインの懸け橋になる「リフレーム・インサイト」とは? 第3回「行動観察×デザイン」で見えてきた、デザインの力で「調査分析」をドライブする3つの力 第4回 デザインプロセスの“断絶問題”を解決する、業務プロセス改革と組織改革とは? 第5回 クリエイティブ思考の源流を求めて──「発想法」としてのKJ法とは? 第6回 久留米絣のAI活用がデータドリブンではなく、行動観察による「ニーズドリブン」だった理由 https://bizzine.jp/article/corner/101
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2016年7月 - 2016年7月オージス総研Webマガジン2016年7月号 http://www.ogis-ri.co.jp/rad/webmaga/1255868_6728.html.
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2016年7月 - 2016年7月MarkeZine Vol.8,翔泳社 https://markezine.jp/article/detail/24751