研究者業績

野田 航

ノダ ワタル  (Wataru Noda)

基本情報

所属
大阪教育大学 総合教育系 准教授
学位
学士(文学)(関西学院大学)
修士(心理学)(関西学院大学)
博士(心理学)(関西学院大学)

研究者番号
70611440
J-GLOBAL ID
201401001336915044
researchmap会員ID
B000241357

外部リンク

受賞

 2

論文

 55
  • 黒瀬圭一, 野田航
    LD研究 31(1) 46-57 2022年2月25日  査読有り
    本研究の目的は,小学校5年生学級において,学級規模ポジティブ行動支援を実施し,その効果を検証することであった。学級規模ポジティブ行動支援では,学級目標をもとに学級担任と児童が共同でポジティブ行動マトリクスを作成し,目標行動を決定した。その後,特に集中的に改善に取り組む目標行動として,学級担任が話し出したときにきりかえて話を聞く行動(きりかえ行動)と児童同士で教え合う行動を選定した。その後,これらの目標行動に対して行動支援計画表を作成し,介入を実施した。介入実施中にも,児童と取り組みの経過を確認しながら介入方法を修正していった。介入効果を検証するために,きりかえ行動の回数および教え合い行動をしたことを報告するカードの枚数を測定した。また,日本版SLAQ(大対ら,2013)も実施した。介入の結果,目標行動が増加し,学校肯定感も有意に向上したことが明らかとなった。
  • Ohkubo, K., Tsukimoto, H., Otsui, K., Tanaka, Y, Noda, W, Niwayama, K.
    International Journal of Positive Behavioural Support 12 4-18 2022年  査読有り招待有り
  • Otsui, K., Niwayama, K., Ohkubo, K., Tanaka, Y., Noda, W.
    International Journal of Positive Behavioural Support 12 19-28 2022年  査読有り招待有り
  • 野田航, 石塚祐香, 石川菜津美, 宮崎優, 山本淳一
    認知行動療法研究 47(2) 1-13 2021年  査読有り筆頭著者責任著者
    本研究の目的は、発達障害のある児童2名の漢字の読みに対して刺激ペアリング手続きによる遠隔地学習支援を実施し、その効果と社会的妥当性について検討することであった。事例Iにおいてはタブレット端末による刺激ペアリング手続きの教材を用いた自律的な学習をビデオ通話およびメールで遠隔地学習支援を行い、事例IIにおいてはビデオ通話を用いて教材提示から評価までをすべて遠隔で実施した。両事例とも、課題間多層プローブデザインを用いて介入効果を検証した結果、漢字単語の読みの正答率が向上した。また、対象児と保護者を対象に実施した社会的妥当性のインタビューから、本研究の遠隔地学習支援は高く評価されていた。一方で、事例Iにおいては介入効果の維持に一部課題が残った。介入効果を維持させるための介入手続きの改善、介入効果の般化の検討、介入実行度の検討など、今後の課題について考察した。
  • 野田航
    行動分析学研究 34(2) 198-210 2020年3月  査読有り筆頭著者責任著者
    現在、米国の学校場面では、学校規模ポジティブ行動支援(school-wide positive behavior support: SWPBS)と介入に対する反応性モデル(response to intervention: RTI)のような、システムアプローチが幅広く実践され、研究されている。学業支援を中心とするRTIは、日本の特別支援教育においても少しずつ紹介されるようになり、RTIを参考とした実践研究も行われてきているがその数は少ない。RTIはSWPBSとの共通点も多く、行動分析学との関連も深いが、そのことは日本においてはほとんど紹介されていない。本稿では、RTIの主要な要素(多層予防システム、スクリーニング、プログレス・モニタリング、データに基づく意思決定)について解説し、RTIの構成要素(データに基づく意思決定、チームアプローチ)について、教員の指導行動に対する刺激性制御の観点から整理する。そして、近年のRTIとSWPBSを統合した多層支援システム(multi-tiered system of support: MTSS)について紹介する。最後に、日本におけるシステムレベルでの学校改革に向けた課題について、学校内および学校外の随伴性の整備の観点から整理する。

MISC

 24

書籍等出版物

 12

講演・口頭発表等

 82

担当経験のある科目(授業)

 39

共同研究・競争的資金等の研究課題

 9

学術貢献活動

 6

社会貢献活動

 59