Takashi Jindo

近年、座位行動の中でも、長時間の連続座位（座りっぱなし）は健康への悪影響が大きいことが明らかになってきている。座りっぱなしへの有効な介入として、セルフエフィカシーの考え方を組み込むことが提案されているが、職場の座りっぱなしにセルフエフィカシーが関連するかは不明である。また、職場の座位行動は、仕事内容をはじめとする外的要因によって影響される場面が多いため、介入立案のためにはセルフエフィカシーと他の要因の相互関係を整理する必要がある。そこで本研究では、セルフエフィカシーを中心とした座りっぱなしの関連要因を明らかにし、それらを踏まえた介入プログラムを提案することを目的に複数の研究課題を実施し、それらの成果を報告した。

<p>This study protocol introduces the Kasama Study, a mid-sized longitudinal study of health, fitness, and physical activity in older people. The study is a challenging research project that discusses the future of the system for preventive nursing care and for supporting successful aging in Japan. In May 2008, we began the Kasama Study with an exercise program of preventive nursing care for community-dwelling older adults. As of March 2016, we have conducted six study projects: 1) the Kasama health checkup for longevity, 2) an all-round exercise class, 3) the volunteer and the circle, 4) an exercise class for men only, 5) an exercise class for improving cognitive and physical function, and 6) the Kasama Iki-iki checklist survey. We describe each project in detail in the present study protocol.</p>

高齢者を対象に、歯と身体機能および転倒経験との関連性を検討した。その結果、「残存歯数19 本以下かつ義歯無し」の者は「残存歯数20 本以上」や「残存歯数19 本以下かつ義歯有り」の者に比べ、身体機能が有意に不良であり、転倒経験の割合が有意に高かった。高齢者の健康増進には、運動処方のみならず、適切な口腔指導を実施していく必要性が示唆された。